2015/10/06

【箱根見守り隊】初の降灰除去訓練! 関係者140人が効率的な作業方法など確認


 箱根山の火山活動を受けて会員48社による「箱根見守り隊」を結成した湘南建設業協会(川久保暉勇会長)は2日、神奈川県箱根町で初の降灰除去訓練を実施した。会員や業界、行政機関など関係者約140人が参集した。火山活動が活発化した場合の降灰を想定し、道路清掃車、散水車、除雪車などの重機を使用した疑似降灰の除去作業に取り組んだ。県民や観光客の安全・安心の確保に向けて作業内容を確認し、対応能力を強化した。写真は重機で疑似降灰を除去する様子。

 訓練は神奈川県県西土木事務所小田原土木センター(熊澤一二所長)が協力し、神奈川県建設業協会が支援した。会場の「早雲山地すべり防止地区発生土仮置き場」には同センターと同協会のほか、会員約70人を始め箱根町建設業協会や足柄建設業協会、関東地方整備局横浜国道事務所、箱根町、小田原警察署など、各方面の関係者が集まった。乾いた降灰、ぬれた降灰など3つのパターンをつくり、道路清掃車や散水車、除雪車などを使って作業内容を変えながら除灰した。除灰状況を検証し、効率的な作業方法などを確認した。

作業後の路面を確認

 訓練に先立ち、川久保会長は、県の協力や県協会の支援に感謝するとともに、隊の結成から通行止めの実施、情報伝達訓練などの対応状況を説明し「噴火のないことを願っているが、箱根山の活発化を見据えて、会員が経験したことのない降灰に対応する必要がある。事故のないように訓練してほしい」と述べた。
 熊澤所長は大勢の参加に感謝の意を表した後、「県民の安全・安心を確保するため、道路啓開の降灰除去は大きな意義がある。訓練で新たな課題を見つけ、その課題を解決して実行力をつくりだしてほしい」とあいさつした。
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