ホテルオークラは、2019年に開業する新本館ロビーの設計デザインの概要を公表した。旧ロビーからインテリアや装飾の一部を移設する予定だ。設備や機能を新たにしつつ旧本館で使用されていた家具やデザインを再利用、再製作し日本の伝統美を継承する。画像は新本館ロビーのイメージ。
再利用されるのは、切子玉型の照明具「オークラ・ランターン」や梅を模したテーブルと椅子、海図を元に考案された世界時計、行燈など。人間国宝の富本憲吉によるデザインのつづれ織り四弁花紋様の壁装飾、麻の葉紋の木組み格子などは再製作する予定だ。
本館建て替え計画の設計を担当する建築家の谷口吉生氏は、「ホテルオークラ50年の歴史を継承すると同時に、次の50年、100年も生き続けることができるデザインを目指します」とコメントしている。
ロビー以外にも、夢の架け橋というコンセプトで設計されたメザニン(中二階)や天井のデザインも再現する。新本館のロビー面積は旧ロビーより2割ほど大きくなる予定だ。
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