2016/09/05

【稲城市】南多摩駅の「ヤッターワン」 製作は開米プロ、17年春の完成目指す


 「ヤッターワン」、制作始動--。東京都稲城市は、モニュメント制作設置の委託先を、開米プロダクション(同市)に決め、1日に契約した。契約額は300万円(税込み)。まちづくりの一環として、同市ゆかりのメカニックデザイナー、大河原邦男氏が手掛けたアニメ『ヤッターマン』に登場するロボットのモニュメントを制作し、周辺開発が進むJR南武線の南多摩駅(同市大丸)前に計画している公園内に設置する。2017年春の完成を目指す。画像:稲城市提供、(c)タツノコプロ・読売テレビ2008

 モニュメントは、高さ約2mでFRP製。背後に設けた鉄柵につかまった子どもとともに正面から撮影すると、アニメのようにヤッターワンに乗って見えるような写真が撮れるような工夫など、設置方法や防護対策を大河原氏や造形制作会社と検討していく。委託期間は17年3月17日。
 設置場所は、駅周辺整備の一環で、13年に連続立体交差事業で高架化した同駅北口の駅前ロータリー東側に計画している公園内。水のせせらぎを備えた約530㎡の公園整備は、東京都都市づくり公社から近く工事発注を予定している。
 また、駅前ロータリーには、大河原氏らのデザインによる市のイメージキャラクター「稲城なしのすけ」の時計台も来春に新設する。1日には、南多摩駅前広場時計作製設置を、150万円(同)で開米プロダクションに委託した。委託期間は同じ。同社は、映画『ゴジラ』や『ウルトラマン』シリーズの怪獣などを手掛けた開米栄三氏が設立した造形制作会社。映画、テレビ番組に加え、イベントやテーマパークのキャラクターなどの作品を手掛けている。
 稲城市は、同市出身・在住の大河原氏の作品を生かしたまちづくりを推進。モニュメント設置は、4月にJR稲城長沼駅高架下に設置した人気アニメ『機動戦士ガンダム』の「ガンダム」と「ザク」に続く第2弾。今後も、新たな観光プロモーションとして、回遊性を生み出すまちづくりを進める。
 今回のモニュメントと時計台設置事業は、市内企業の寄付金によって具体化した。
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