佐藤工業は、建築技術系の新入社員を対象に、新たな導入教育を開始した。同社発祥の地である富山で、現場管理に求められる技量・知識を学ぶほか、自社が手掛けた著名な建造物などを見学して歴史にも触れる。これまでは、10日間程度の全体研修を終えた後、現場に配属されてOJT(職場内訓練)を行っていた。写真は佐藤記念公園の清掃の様子。
ことしは28日までの2週間、女性2人を含む計25人が受講している。15日に現地で行われた開講式では、伊藤隆実執行役員建築事業本部長が「知恵を出し、やり遂げる情熱とチャレンジ精神を持って、信頼される佐藤工業の社員として成長してほしい」とあいさつし、新入社員に期待を寄せた。
講義内容は、設計図・施工図の見方から足場の構成、足場・コンクリート数量の拾い出し、安全・環境・品質管理、工事写真の撮り方、墨出しや測量機器の使い方、デジタルデータ管理の基本操作の演習なども行う。また、現場の雰囲気を体感してもらうため、施工中の現場で朝礼からの1日体験も実施する。
このほか、「佐藤記念公園」の清掃に加え、「黒部川電気記念館」なども見学し、創業者である初代・佐藤助九郎の功績や黒部川電源開発の歴史なども学ぶ。
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