2016/04/12

【鉄筋技能大会】第2回の優勝は赤枝大地さん(飛田鉄筋工業)! 鉄工協


 協同組合東京鉄筋工業協会(鉄工協、知念辰昇理事長)は10日、東京都足立区の都立城東職業能力開発センターで第2回鉄筋技能大会を開いた。大会には会員企業18社から32人が参加し、日ごろ現場で培った技能を競いあった。厳正な審査の結果、赤枝大地さん(飛田鉄筋工業)=写真右=が優勝した。準優勝は白濱啓太さん(南武)=右から2番目、3位は林義幸さん(工藤工業)=写真左。3人には知念理事長=左から2番目=から賞金が贈られた。

 知念理事長は「技能と品質、安全の向上を図るとともに、高校生を始め若い人たちにアピールし、担い手確保にもつながるのではないかと考えている」と大会の意義を訴え、継続して開催することに理解を求めた。大会には全国鉄筋工事業協会の内山聖会長も出席、「鉄工協が優秀な技能者を育てようという思いをひしひしと感じた。全鉄筋としても社会保険に加入し、賃金も上げて、休暇も与え、退職金も払える業界にしたいと活動している。鉄筋は結束が命。結束しなかったら施工ミスになる。みんなで結束して魅力のある鉄筋工事業界にしていこう」と呼び掛けた。
 館岡正一全鉄筋副会長は「柱筋を建てた段階でまっすぐ建てた人が成績が良い。ただ、ほとんど差はなかった」と講評するとともに、「皆さんに続く若い人を育ててもらうとともに、顧客から信頼される業界にすべく今後も努力してほしい」と要請した。


 大会は昨年10月、全鉄筋が鉄筋技能工としてのモチベーションや技能を高めることなどを目的に、富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)で開催した第1回全国鉄筋技能大会の予選会として第1回大会を開催したのが始まり。知念理事長の「技能の一層の向上を図る意味でも、鉄工協としては毎年開催したい」との考えに、会員が賛同し第2回の開催となった。
 第1回大会に続き飛田鉄筋工業が連覇した。昨年の優勝者である松田優作さんは全国大会でも優勝している。競技課題は、回大会と同じ、技能検定1級の課題に「はら筋」を1段追加したもの。審査は技能検定の基準をより厳格な形にして行った。
 優勝した赤枝さんは「落ち着いてできたことと、15回だけど組み立ての練習をできたことが良かった」と勝因を分析。4年前に鉄筋組み立て1級技能検定に合格、現場では職長を務める。
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