2015/08/05

【キッズデザイン賞】サテライト保育や子連れ出勤支援の積水ハウスと乃村工藝社が優秀賞

NPO法人キッズデザイン協議会(和田勇会長)は3日、第9回キッズデザイン賞受賞作の中から特に優秀な36作品を決定し、表彰した。
 このうち、子どもの産み育て支援デザイン地域・社会部門で、“サテライト保育”を採用した積水ハウスと高砂福祉会の「江東湾岸サテライト SMART NURSERY SCHOOL 本園 テニスの森キャンパス」が優秀賞(少子化対策担当大臣賞)、三井不動産と安藤ハザマ、丹青社、チームラボ、コトブキの「三井ショッピングパークららぽーと富士見」と、船橋総合病院、三菱商事、清水建設、フィールドフォー・デザインオフィスの「にんじん保育室 船橋総合病院」がともに奨励賞(キッズデザイン協議会会長賞)を受賞した。

 また今回から新設された男女共同参画担当大臣賞(優秀賞)には、女性の活躍を促進するデザインとして、子育て中の女性社員チームが子連れで外出しやすい空間や、理想的な保育施設の提案を行う乃村工藝社の「ノムラのソーシャルマーケティングへの取り組み〈チームM〉」が輝いた。
このほか、復興支援デザイン部門で安藤ハザマ・五洋建設・西武建設・玉野総合コンサルタント・基礎地盤コンサルタンツいわき市震災復興事業共同企業体の「いわき市豊間・薄磯地区防災緑地『どんぐりプロジェクト』」が奨励賞(キッズデザイン協議会会長賞)を受賞した。
 同日、記者会見した和田会長は「ことしは男女共同参画担当大臣賞が加わり、さらに広がりのある賞体系になった。応募総数も過去最高で、作品の質も年々上がっている。これらの作品を広く社会に浸透させていくことが協議会の役割だ」と強調した。審査委員長を務めたインダストリアルデザイナーの益田文和氏も「応募作品の機能が社会に与える影響を評価したことで、現代社会の姿が浮き彫りになったと思う。キッズデザイン賞は時間と世代をターゲットに踏み込んだ、世界に類を見ないデザイン賞になった」と講評した。
 キッズデザイン賞は、製品、施設、サービス、研究活動などを対象に4部門8分野で構成している。今回は474点の応募があり、受賞作品に308点を選定。この中から最終審査により最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞の計36作品を決定した。
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