■外環大和田現場で親子見学会 地下空間で質問続々! 土木学会
土木学会(廣瀬典昭会長)は7月25日、千葉県市川市の東京外環自動車道大和田工事の現場で、夏休み親子見学会を開いた=写真。主催した地下空間研究委員会の酒井喜市郎幹事長は「地下空間を皆さんにもっと知ってもらおうと毎年開催している。夏休みの自由研究などに活用して、家に帰っても考えてほしい」とあいさつした。
当日は、小学生とその保護者、13組26人が参加した。最初に工事概要の説明を受け、都営新宿線交差部(施工=大成建設・錢高組・大豊建設JV)と大和田工事Iブロック(2)(3)(4)工区(施工=清水建設・前田建設工業・東洋建設JV)の2カ所を見学した。普段は入ることができない地下空間や工事専用道路などを興味津々で見て回り、親子で記念写真を撮っていた。児童からは、「雨が降ったらどうなるのか」「コンクリートにできた丸いくぼみはなんなのか」といった質問があった。
東京外環自動車道大和田工事は、千葉県市川市新田2丁目から同市稲荷木1丁目まで、外環本線部の函体部長さ1668mなどを構築する。そのうち、都営新宿線交差部は、市川南インターチェンジ(IC)と京葉ジャンクション間の都営新宿線と交差する区間。函体直下を走る地下鉄の形状変形を防ぐため、荷重を一定にする必要があったため函体自体を押し込んでいくフロンテジャッキ工法を採用している。同工法は通常、鉄道や河川の下に地下道などを構造する場合に使われているが、今回は地下鉄線上部に適用している。大和田工事Iブロック(2)(3)(4)工区は市川南IC付近の本線構築を行っている。埼玉方面へ向かう函体内を、女性職員らの説明を受けながら見学した。
■専門工事各種にチャレンジ! 横浜ケンジローも駆けつけた国交省の「子ども霞が関見学デー」
中央省庁の仕事などを子どもたちに知ってもらおうと、夏休み期間中に毎年開かれている『子ども霞が関見学デー』が7月29日、東京・霞が関の官庁街一帯で始まった。国土交通省のイベントには、昨年に引き続き、建設業団体などで構成する「建設産業戦略的広報推進協議会」も参画。左官職人の技を伝授したり、建設機械の操作を手ほどきするなど、未来の担い手に建設業の魅力をPRした。
同協議会は、ミニショベルによるカラーボールすくいや地上15mに達する高所作業車の試乗、本物の漆喰(しっくい)とコテを使った壁塗り、庭師と行うミニミニ庭園づくりなど、単に見るだけではない、さまざまな体験プログラムを用意。子どもたちは、その道のプロに教わりながら真剣に“施工”していた。
また、懐中電灯やシール、クリアファイル、建設業の魅力を伝えるマンガなどの記念品を用意し、各会場を回ってもらうスタンプラリーも好評を博していた。建機に試乗中の写真をプリントしたうちわという、思い出のひと品もプレゼントした。
会場には、横浜建設業協会のゆるキャラ「横浜ケンジロー」も登場。太田昭宏国交相も公務の合間を縫って、子どもたちと記念撮影していた。
建設業関係のプログラムには全国建設業協会、全国中小建設業協会、東京建設業協会、日本左官業組合連合会、東京都左官組合連合会、日本造園組合連合会、日本アンカー協会、リコージャパンなどが協力している。イベントは30日まで開かれている。
■監督測量船「あさひ」に揺られ港湾施設めぐり 土木学会新潟、日建連北陸の親子見学会
土木学会関東支部新潟会と日本建設業連合会北陸支部は7月29日、夏休みの小学生とその保護者約30人を対象とする施設見学会を開いた。今回は港湾が舞台。監督測量船(業務艇)の「あさひ」に揺られながら、普段とは違う角度から見る歴史的構造物などに目を輝かせていた。
集合場所は、北陸地方整備局新潟港湾・空港整備事務所(新潟市)。午前と午後の2部構成で、いずれも同事務所の岩瀬隆志海務課長らの先導の下、参加者は2班に別れて見学先へと向かった。
「あさひ」班は信濃川を上り、柳都大橋、萬代橋を水面近くから眺めた後、佐渡汽船、臨港埠頭などを見学した。
もう一斑は、新潟港湾空港技術調査事務所の水理実験場を訪れた。港湾を始めとする社会インフラの重要性や液状化などに関する説明を受けた上で、水理模型へと移動し、消波ブロックが他方向不規則波造波装置から発生する波に対し、どのように効果があるかを間近で確認した。
施設見学会は毎年開かれているもので、28日には新潟県南魚沼市の三国川ダムを見学した。
■東京湾を船でぐるり 本間組で初の「お父さんの仕事」見学会
本間組は8月1日、社員とその家族約20人を対象とする親子現場見学会を開いた。本間組・日起建設JVが東京都江東区で施工する2014年度新海面処分場Dブロック南側護岸建設工事(その3)を含む、本間組が施工にかかわった東京港の施設を見学した=写真。参加した児童は船に揺られながら、普段見ることのない父親の仕事場に興奮しながら見入っていた。
見学会に先立って東京支店の石山剛土木部長は「お父さんたちの仕事である建設業を少しでも理解してもらえればうれしい。夏休みの思い出の1つにしてほしい」とあいさつした。今回の見学会では船で東京港を一周し、施設と現場を見て回った。新海面処分場では、船を止めて施工中の作業船を観察した。羽田空港のそばを通過した際や、東京ゲートブリッジをくぐった時などは児童たちから歓声が上がった。
参加した家族からは「説明も資料も分かりやすかった。なかなかない機会なので、次回もあればぜひ参加したい」と話した。東京での親子見学会は今回が初めて。今後も建設産業のイメージアップや学習の場の提供を目的に継続していきたい考えだ。
■高校生16人が建機運転、専門工事等を体感 大建協の「夏休み体験セミナー」
大阪建設業協会は5日、兵庫県三田市の三田建設技能研修センター実習場で高校生を対象とする夏休み体験セミナーを開いた。大阪府下の府立布施工科高校、大阪市立工芸高校、同都島工業高校、堺市立堺高校から生徒16人と教諭5人が参加。大型の建設機械の運転と型枠、鉄筋作業を体験した=写真。
開講式では、同協会労働委員会の下西喜久委員が「建設業はものづくり産業であり、社会資本の整備、安全で安心できる暮らしの実現、環境の保全と創造を主な役割としている。建設業が将来にわたってその役割を果たしていくためにも、若年者の入職・育成と技能継承への積極的な取り組みが不可欠となっており、今年度もこのセミナーを企画した。ものづくりの素晴らしさを体感してもらい、将来はぜひ建設業界に入職してくれることを心から願っている」とあいさつした。
午前中は講師の指導のもと、交代で高所作業車や油圧ショベルの運転席に乗り込み、講師のていねいな指導を受けながら全員が交代で機械を操作した。
午後からは型枠と鉄筋の組み立てに挑戦。一般知識を学んだ後は、使用用具の使い方などのアドバイスを受けながら、施工図面をもとにした組立作業などの実技に汗を流した。
最後には生徒一人ひとりに修了証が授与された。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら
土木学会(廣瀬典昭会長)は7月25日、千葉県市川市の東京外環自動車道大和田工事の現場で、夏休み親子見学会を開いた=写真。主催した地下空間研究委員会の酒井喜市郎幹事長は「地下空間を皆さんにもっと知ってもらおうと毎年開催している。夏休みの自由研究などに活用して、家に帰っても考えてほしい」とあいさつした。
当日は、小学生とその保護者、13組26人が参加した。最初に工事概要の説明を受け、都営新宿線交差部(施工=大成建設・錢高組・大豊建設JV)と大和田工事Iブロック(2)(3)(4)工区(施工=清水建設・前田建設工業・東洋建設JV)の2カ所を見学した。普段は入ることができない地下空間や工事専用道路などを興味津々で見て回り、親子で記念写真を撮っていた。児童からは、「雨が降ったらどうなるのか」「コンクリートにできた丸いくぼみはなんなのか」といった質問があった。
東京外環自動車道大和田工事は、千葉県市川市新田2丁目から同市稲荷木1丁目まで、外環本線部の函体部長さ1668mなどを構築する。そのうち、都営新宿線交差部は、市川南インターチェンジ(IC)と京葉ジャンクション間の都営新宿線と交差する区間。函体直下を走る地下鉄の形状変形を防ぐため、荷重を一定にする必要があったため函体自体を押し込んでいくフロンテジャッキ工法を採用している。同工法は通常、鉄道や河川の下に地下道などを構造する場合に使われているが、今回は地下鉄線上部に適用している。大和田工事Iブロック(2)(3)(4)工区は市川南IC付近の本線構築を行っている。埼玉方面へ向かう函体内を、女性職員らの説明を受けながら見学した。
■専門工事各種にチャレンジ! 横浜ケンジローも駆けつけた国交省の「子ども霞が関見学デー」
左官職人と塗り壁体験 |
ミニショベルのカラーボールすくいに挑戦 |
会場には、横浜建設業協会のゆるキャラ「横浜ケンジロー」も登場。太田昭宏国交相も公務の合間を縫って、子どもたちと記念撮影していた。
建設業関係のプログラムには全国建設業協会、全国中小建設業協会、東京建設業協会、日本左官業組合連合会、東京都左官組合連合会、日本造園組合連合会、日本アンカー協会、リコージャパンなどが協力している。イベントは30日まで開かれている。
■監督測量船「あさひ」に揺られ港湾施設めぐり 土木学会新潟、日建連北陸の親子見学会
参加者が乗船した監督測量船「あさひ」 |
集合場所は、北陸地方整備局新潟港湾・空港整備事務所(新潟市)。午前と午後の2部構成で、いずれも同事務所の岩瀬隆志海務課長らの先導の下、参加者は2班に別れて見学先へと向かった。
「あさひ」班は信濃川を上り、柳都大橋、萬代橋を水面近くから眺めた後、佐渡汽船、臨港埠頭などを見学した。
水理模型で消波ブロックの効果を確認 |
施設見学会は毎年開かれているもので、28日には新潟県南魚沼市の三国川ダムを見学した。
■東京湾を船でぐるり 本間組で初の「お父さんの仕事」見学会
本間組は8月1日、社員とその家族約20人を対象とする親子現場見学会を開いた。本間組・日起建設JVが東京都江東区で施工する2014年度新海面処分場Dブロック南側護岸建設工事(その3)を含む、本間組が施工にかかわった東京港の施設を見学した=写真。参加した児童は船に揺られながら、普段見ることのない父親の仕事場に興奮しながら見入っていた。
見学会に先立って東京支店の石山剛土木部長は「お父さんたちの仕事である建設業を少しでも理解してもらえればうれしい。夏休みの思い出の1つにしてほしい」とあいさつした。今回の見学会では船で東京港を一周し、施設と現場を見て回った。新海面処分場では、船を止めて施工中の作業船を観察した。羽田空港のそばを通過した際や、東京ゲートブリッジをくぐった時などは児童たちから歓声が上がった。
参加した家族からは「説明も資料も分かりやすかった。なかなかない機会なので、次回もあればぜひ参加したい」と話した。東京での親子見学会は今回が初めて。今後も建設産業のイメージアップや学習の場の提供を目的に継続していきたい考えだ。
■高校生16人が建機運転、専門工事等を体感 大建協の「夏休み体験セミナー」
大阪建設業協会は5日、兵庫県三田市の三田建設技能研修センター実習場で高校生を対象とする夏休み体験セミナーを開いた。大阪府下の府立布施工科高校、大阪市立工芸高校、同都島工業高校、堺市立堺高校から生徒16人と教諭5人が参加。大型の建設機械の運転と型枠、鉄筋作業を体験した=写真。
開講式では、同協会労働委員会の下西喜久委員が「建設業はものづくり産業であり、社会資本の整備、安全で安心できる暮らしの実現、環境の保全と創造を主な役割としている。建設業が将来にわたってその役割を果たしていくためにも、若年者の入職・育成と技能継承への積極的な取り組みが不可欠となっており、今年度もこのセミナーを企画した。ものづくりの素晴らしさを体感してもらい、将来はぜひ建設業界に入職してくれることを心から願っている」とあいさつした。
午前中は講師の指導のもと、交代で高所作業車や油圧ショベルの運転席に乗り込み、講師のていねいな指導を受けながら全員が交代で機械を操作した。
午後からは型枠と鉄筋の組み立てに挑戦。一般知識を学んだ後は、使用用具の使い方などのアドバイスを受けながら、施工図面をもとにした組立作業などの実技に汗を流した。
最後には生徒一人ひとりに修了証が授与された。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら
0 コメント :
コメントを投稿