札幌建設業協会(岩田圭剛会長)は2月29日、札幌市中央区の北海道建設会館で会員企業の若手職員を対象とした「1年目の同窓会」を開催した=写真。
入社1年未満の会員企業の社員を対象に、入社後の体験を通じ将来を語り合う場として開催され23社から111人が参加し、3年未満の離職率が高いことから、定着化を目的とした事業として初めて企画した。主催者を代表して、坂敏弘副会長が「技術を伝承し、会社を背負う意識で後輩を育てることが大切。研修会で意見を出し合い、交流することが業界の健全化につながる」と期待を示した。
この後、来賓として出席した辻泰弘副知事が、建設業の重要な役割を踏まえ、「業界就労者の高齢化が進行している。若年者の確保を始め、ノウハウを伝えていくための育成・定着化が大切。研修会は悩みなどを解決できるチャンス。横のネットワークをつくり建設業への思いを大事にする機会にしてほしい」と述べた。
引き続き、札幌大谷大の平岡祥孝教授が「仕事に求められる三つの力」をテーマに講演し▽発揮する能力(専門知識等)▽認められる能力(気配り等)▽人間関係の中で仕事をする能力(コミュニケーションなど)を挙げ、それが人としての成長につながると自助努力を促した。
体験発表会では、伊藤組土建、岩田地崎建設、新太平洋建設、道路工業、一二三北路の5社から、入社3-5年の職員が参加し、これまで経験した自身の失敗談やチャレンジした内容を発表した。
参加者は体験発表のあとグループ討議を行い、悩みとその対処法等について話し合った。
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