安藤ハザマは、医療製品の研究開発などを手掛けるTAOS研究所(本社・横浜市)と共同で、建設現場作業員の身体的・精神的疲労をリアルタイムで評価するシステムを開発した。ウエアラブルセンサーで測定した脈波と体温を解析し、バイタルデータを評価することで作業員の疲労の見える化を実現する。自覚症状が現れない未然の段階で現場管理者や建設作業員に警告でき、熱中症予防や労働災害防止に貢献する。
疲労評価システム「バイタルアイ(Vital eye)」は、ヘルメット下に着用したヘッドバンド型のウエアラブルセンサーで作業員の脈波と体温をリアルタイムで測定する。また、ヘルメットに装着された計測デバイスで環境温度と湿度を測定し、暑さ指数(WBGT)を算出することで作業員一人ひとりの作業環境を把握できる。測定データはクラウドに自動転送され、TAOS研究所の解析技術を使用した専用プログラムで分析する。脈波の変動から自律神経バランスの乱れを導き出し、身体的・精神的疲労を定量的に評価する。
評価結果は管理モニターで現場管理者が確認できるほか、身体的・精神的疲労に変調が確認された場合は、システムと無線接続された携帯電話を通じて作業員本人や現場管理者に警告を発信する。
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