三井住建道路は、さいたま市内で設計施工を手掛ける芝浦工業大学大宮キャンパス総合グラウンド整備工事の現場で、同大工学部土木工学科1年生約100人を対象に見学会を開いた。学生向けに大規模な見学会を開くのは同社初となる。マシンコントロール(MC)による情報化施工とRC擁壁の現場を披露したほか、同学科を3月に卒業し、4月に同社に入社した寺内和子さんが社会人になってからの活動状況を報告した。
見学に先立ち、神田隆行作業所長は教室で工事概要や情報化施工、擁壁工施工計画フローなどを説明。
続いて寺内さんは、入社後に本店やプラント、技術研究所などでの研修を経て、9月から同工事の現場に配属されたと自己紹介。現場では新規入場者教育やトータルステーション(TS)の設置、作業日報の作成などに取り組んでいるとした。資格は2017年に2級、将来は1級の土木施工管理技士を取得し「会社に貢献できれば」と語った。
その後、学生らはグラウンドに会場を移し、TSで測定した建設機械の位置情報とコンピューター内の制御データを用いるMCブルドーザーの施工と、RC擁壁工を見学した。同ブルドーザーは西尾レントオールが提供した。
神田隆行作業所長(右)と寺内和子さん(左) |
授業を受け持つ伊与田岳史同学科教授は、「(就職する上で)インターンシップに行っていろいろ見た方がいい。そのきっかけとして今回見せてもらった」と見学会を受け入れた経緯を語った。
神田所長は、「現場で聞きたいことがあれば声をかけてほしい。いつでも対応する」と学生に呼び掛けた。
工事概要は、造成、グラウンド舗装(人工芝2万0850㎡、テニスコート人工芝6679㎡)、防球ネット設置、擁壁設置(長さ132m)、付帯施設(野球場、サッカー・フットサルコート、ラグビー・アメフト場、テニスコート、ゴルフ練習場)など。7月末に着工しており、17年3月末の完成を目指す。
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