清水建設の(仮称)松戸市立千駄堀新病院建設事業現場事務所(戸澤正敏所長)は27日、地域貢献事業の一環として「木とのふれあい」をテーマに親子ものづくり体験教室を開いた=写真。現場に近い上本郷小学校の児童と保護者48組が、東京支店東京木工場(井手勇人工場長)の全面的なサポートを受けて、立派な本棚をつくりあげた。
清水建設が千葉県内の現場で親子体験教室を開くのは初めて。材料には同社が施工した第5期歌舞伎座の舞台にも使用された“百年檜”を使用。1884年の開設以来、木工技術と技能を積み重ねてきた伝統ある木工場のメンバー6人が指導に当たった。
冒頭、風間嘉昭松戸市病院事業建設事務局長のあいさつに続いて、木工場の若手職員が道具の使い方や手順などを実演した。製作では、墨付けで切断面を確認した後、親が子どもの手を取りつつ、のこぎりで材料を切断。接合では曲がった釘を何度も修正して本棚を組み立てた。組立完了後には端材や木製の切り文字を使ってデコレーションを施し、世界に一つだけの本棚を完成させた。
井手工場長は「わずか1-2時間で子どもたちが成長する姿を見られた」と目を細めた。参加した子どもは「出来栄えはまあまあだったけど、パパと一緒で楽しかった」と親子で共有したものづくりの時間を楽しんだ。
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