「企業の成長に資する新たな障がい者雇用モデルの創出」をミッションに、大手企業28社が業種、業界を越えて連携する、企業アクセシビリティー・コンソーシアム(ACE、橋本孝之代表理事)の第4回ACEフォーラムが11月30日、東京・丸の内の明治安田生命ビルで開かれた。会員企業の中から「障害を活かした新たな価値の創造を実践している社員」を選出してもらうロールモデル表彰(ACEアワード)では、清水建設設計本部プレゼンテーションセンターの渡邉美土里さんが個人部門のグランプリに輝いた。
今回のアワードには個人部門で7人、組織・制度部門に3社がノミネートした。渡邉さんは両手の指にハンディキャップを持ちながらスケッチやCG(コンピューター・グラフィックス)のスキルを高め、昨年には米国の世界的な建築イラストレーション・コンペティション、AIP(アーキテクチャー・パースペクティブ)の第30回大会で日本人初の最優秀賞を獲得。その高い技術力と、設計者の意図を深く読み込み正確に美しく表現する豊かな感性で社業に貢献していることが高く評価された。
表彰式では橋本代表理事から賞状と記念品が手渡され、「わたしにとって大きな転機となったのが昨年のAIPでの受賞だった。信頼され、いろいろなCG製作も任されるようになって充実の日々を送っている」と喜びを語った。
個人部門ではこのほか、LIXILマテリアルサイエンス研究所でトイレの防汚技術などの研究に取り組みながら、車いすバドミントン選手として国内外の大会で数多くのメダルを獲得し、東京2020パラリンピック競技大会への出場を目指す長島理氏が特別賞を受賞した。
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