北陸農政局が新潟県柏崎市に建設を進めている市野新田ダムの定礎式が3日、ダムサイトで行われ、堤体に礎石を据えてダムの永世不朽を祈願した。写真は礎石の搬入
同ダムは国営柏崎周辺農業水利事業の一環として、農業用水不足解消を目的に2012年度に本体工事に着手した。2級河川鵜川水系の同市女谷・市野新田に位置し、堤高26.7m、有効貯水量160万m3の傾斜遮水型フィルダム。18年度の完成を目指す。
定礎式では印藤久喜北陸農政局長が「本ダム完成により供給される豊かな農業用水は、次世代につながる強い農業と活力ある農村づくりの礎となるとともに、自立した農業経営の実現に必ずや寄与すると確信している」と述べた。また、同省による利水目的のダム築造が、島しょ部を除くと同ダムで最後になることにも触れ、「われわれの技術力のすべてを投入した最新鋭の構造物となる」と語った。
参加者一同で万歳三唱 |
農林水産省農村振興局の室本隆司次長、米山隆一新潟県知事代理の石川義成農地部長らのあいさつに続いて、関係者が鎮定、斎鍬(くわ)、斎槌(つち)の各儀を行い、礎石埋納を無事完了。くす玉を開披し、参加者一同で万歳を三唱して喜びを分かち合った。
施工を担当したフジタの金子賜副社長は、「持てる技術と経験を結集し、品質の向上に努め、工事の安全はもちろん、自然環境にも配慮しつつ、立派なダムの早期完成を目指していく」とあいさつした。
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