阪神高速道路会社は9日、沿線の小学校を対象とした現場見学会「大和川線トンネルがっこう」を開いた。堺市立三宝小学校の5年生3クラス122人が堺市堺区の遠里小野第2工区開削トンネル工事(施工=清水建設・奥村組JV)の現場内を見学した。「がっこう」は現場を教室に見立て、同社の職員が先生となって生徒に授業を行うもので、児童たちは大規模構造物のスケールに感心したり、職員に質問するなど、有意義な時間を過ごした。
冒頭、がっこう長を務める建設・更新事業本部堺建設部の池添秀大和川線建設事務所長が「きょうは皆さんが普段見ている橋が連なった高速道路と違い、大阪では珍しい、地面の下を通る高速道路を勉強してもらう。皆さんから、何故だろうといういろいろな質問をしてもらうのを『がっこう』の先生全員が楽しみにしていた。分からないことがあれば何でも聞いてください」とあいさつした。
この日の授業では、トンネル内の高さを調べる測量体験やキットを使った土留壁の実験、映像によるシールド・開削トンネルの造り方、換気所などの概要説明などを実施した。
トンネルがっこうは、身近な社会資本整備や土木技術について理解を深めてもらうことを目的に2011年度にスタートした。沿線すべての小学校が一巡し、今回から二回り目に入った。
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