相模原市中央区に本社を置くアーバングラフィックは、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る道路通報アプリケーション「パッ!撮るん。」を開発した。相模原市との協働事業で生まれたもので、2015年から同市で運用を開始した。類似技術と比較し、コストの優位性だけでなく、使用・管理者への使い勝手に配慮した仕組みを実現した。管理者に合わせたバージョンアップも可能で、予算、人員に限りのある各道路管理者の「救世主アプリ」となる可能性を秘めている。
新アプリは、メール機能をベースに必要最低限の操作で、道路などの不具合を直接、道路管理者に通報できる。ダウンロードしたアプリを立ち上げた上で、近景写真、遠景写真を撮影する。位置情報や現場破損情報などを付加すれば通報作業は終わる。一連の作業はアプリの案内に従って操作をするだけで、スマートフォン(スマホ)を持つ誰もが気軽に利用できるように工夫した。管理者は“一元化”された情報を受け取るため、作業の効率化が期待できる。
統合型地理情報システム(GIS)の設計・開発・保守などを手掛ける同社は今回のアプリ開発に当たって「サーバーを持たない」という1つの条件を設定した。時計の針を戻すこと約10年前の2004年。当時の携帯電話の主流はスマホでなく、第2世代のいわゆる“ガラケー”だった。その時代に同様の携帯アプリを開発したが、運用に当たってサーバーを使用した仕組みを取り入れたことで、コストや個人情報漏洩などのリスク管理に負担を強いられた苦い経験があった。
新アプリの開発は14年に相模原市が市内企業を対象に公募した協働事業への応募がきっかけとなった。GISなどで培った自社の経験・技術を生かすとともに、安心・安全の実現に向け、身近なインフラ施設の管理を利用者が主体的かつ積極的に担えるアプリの開発を始めた。過去の経験を生かし、完成度を高めた。
今回が道路通報アプリの2度目の挑戦となった同社担当者は、「時代を先取りし過ぎていたのかもしれない」と笑いながらも、4月から本格運用を始めた新アプリに手応えを感じている。順調にダウンロード件数、通報件数が増加してきた。市担当者も「これまでの電話やメールなどでのやりとりでは食い違いが生じることが多かった。しかしアプリを利用し、写真を見れば状況が的確に判断できるので、さらなる普及を目指したい」と力を込める。
◇アーバングラフィック 相模原市中央区淵野辺4-32-11。電話042-756-3554。
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新アプリは、メール機能をベースに必要最低限の操作で、道路などの不具合を直接、道路管理者に通報できる。ダウンロードしたアプリを立ち上げた上で、近景写真、遠景写真を撮影する。位置情報や現場破損情報などを付加すれば通報作業は終わる。一連の作業はアプリの案内に従って操作をするだけで、スマートフォン(スマホ)を持つ誰もが気軽に利用できるように工夫した。管理者は“一元化”された情報を受け取るため、作業の効率化が期待できる。
統合型地理情報システム(GIS)の設計・開発・保守などを手掛ける同社は今回のアプリ開発に当たって「サーバーを持たない」という1つの条件を設定した。時計の針を戻すこと約10年前の2004年。当時の携帯電話の主流はスマホでなく、第2世代のいわゆる“ガラケー”だった。その時代に同様の携帯アプリを開発したが、運用に当たってサーバーを使用した仕組みを取り入れたことで、コストや個人情報漏洩などのリスク管理に負担を強いられた苦い経験があった。
新アプリの開発は14年に相模原市が市内企業を対象に公募した協働事業への応募がきっかけとなった。GISなどで培った自社の経験・技術を生かすとともに、安心・安全の実現に向け、身近なインフラ施設の管理を利用者が主体的かつ積極的に担えるアプリの開発を始めた。過去の経験を生かし、完成度を高めた。
今回が道路通報アプリの2度目の挑戦となった同社担当者は、「時代を先取りし過ぎていたのかもしれない」と笑いながらも、4月から本格運用を始めた新アプリに手応えを感じている。順調にダウンロード件数、通報件数が増加してきた。市担当者も「これまでの電話やメールなどでのやりとりでは食い違いが生じることが多かった。しかしアプリを利用し、写真を見れば状況が的確に判断できるので、さらなる普及を目指したい」と力を込める。
◇アーバングラフィック 相模原市中央区淵野辺4-32-11。電話042-756-3554。
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