長野市の戸隠に北野美術館戸隠館がオープンして約3カ月が過ぎ、地元県民や観光客などでにぎわっている。切妻屋根を持つ六角形の木造平屋建築は、現代に生きる日本建築を実践してきた建築家の今里隆氏が監修した。今里氏は、吉田五十八に師事し、建築を志す若い人などへの日本建築の継承を現在も続ける。施工を大成建設が担当した。
北野美術館(小池佳子館長)は1968年、県内初の私設美術館として長野市若穂に開館、国内外の著名作家の作品を多数収蔵し、広く公開してきた。戸隠館は2つ目の分館となる。
戸隠は日本創世記の神話や能、歌舞伎の題材となる伝説を持つ文化的土壌の豊かな土地。今里氏は、「監修のお話しをいただいて戸隠神社の奥社参道入口近くの敷地に赴き、眼前にそびえ立つ戸隠山、後方に連なる山々の素晴らしい景色に感動した。この景観の中に、真珠のような輝きを放つ美術館をデザインしようと考えた」と話す。
鑑賞しやすい六角形の展示室を持つ木造建築を提案し、展示室以外の立礼の茶室や喫茶室などを変形六角形に納め、瓦タイルの渡り廊下でつなぐ案にまとめた。
展示室は天井高約6mの柱のない空間だ。延べ床面積は479㎡。鑑賞後は、立礼茶室での一服と、喫茶室からの雄大な自然の眺望、遊歩道での広大な庭の散策も楽しめる。
入館料は一般1200円。開館は午前9時から午後4時。
(写真:三輪晃久写真研究所)
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北野美術館(小池佳子館長)は1968年、県内初の私設美術館として長野市若穂に開館、国内外の著名作家の作品を多数収蔵し、広く公開してきた。戸隠館は2つ目の分館となる。
戸隠は日本創世記の神話や能、歌舞伎の題材となる伝説を持つ文化的土壌の豊かな土地。今里氏は、「監修のお話しをいただいて戸隠神社の奥社参道入口近くの敷地に赴き、眼前にそびえ立つ戸隠山、後方に連なる山々の素晴らしい景色に感動した。この景観の中に、真珠のような輝きを放つ美術館をデザインしようと考えた」と話す。
鑑賞しやすい六角形の展示室を持つ木造建築を提案し、展示室以外の立礼の茶室や喫茶室などを変形六角形に納め、瓦タイルの渡り廊下でつなぐ案にまとめた。
展示室は天井高約6mの柱のない空間だ。延べ床面積は479㎡。鑑賞後は、立礼茶室での一服と、喫茶室からの雄大な自然の眺望、遊歩道での広大な庭の散策も楽しめる。
入館料は一般1200円。開館は午前9時から午後4時。
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