2015/07/16

【鹿島】オペレーターの被ばく軽減対策に 遠隔伐採システム「キッタロー君」

鹿島は、中間貯蔵施設の建設工事の初期段階で発生する大規模な伐採工事による被ばくから作業員を守るため、遠隔伐採システム「キッタロー君」を開発した=写真。重機をリモコン化し、遠隔操作を可能にするとともに、高性能林業機械を導入し、施工時間の短縮を図る。

 山林内部は除染が行われていないほか、伐採作業は周囲の森林全体から被ばくするため、作業員の被ばく量低減が重要な課題になっている。
 解決策として、コーワテックが開発した汎用重機に搭載し、リモコン化を実現するロボット「アクティブロボ・SAM」を伐採工事機械用に改造した。重機のリモコン化により、オペレーターを山林内部から遠ざけることが可能だ。さらに、松本システムエンジニアリングの高性能林業機械「フェラーバンチャザウルスロボ」を導入し、施工時間を短縮することで、被ばく量を低減する。フェラーバンチャザウルスロボは、林業用バックホウに装着する高性能林業機械で、路網付け、伐倒、運搬・集積など、1台で5つの機能を持ち、安全に施工能力を拡大する。
 同社は、アクティブロボ・SAMをさらに多様な重機と組み合わせ、総合的な被ばく対策を実現していく。
 キッタロー君は、東京都千代田区の科学技術館で開かれている環境放射能対策・廃棄物処理国際展で紹介している。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿