2015/07/29

【北陸地整】普通高校で初の出前講座! 糸魚川高校1年生が専門工事を学ぶ

北陸地方整備局は28日、糸魚川高校(新潟県糸魚川市)の1年生175人を対象とした出前講座を開いた=写真。同局の職員のほか、建設産業専門団体連合会北陸地区連合会の佐久間義晴事務局長も登壇。社会資本の役割とともに、専門工事業の魅力を伝えるという普通高校で初めての取り組みながらも、生徒は講師陣の話に熱心に耳を傾けていた。

 冒頭あいさつした局建政部の秋山勉建設業適正契約推進官は、社会資本が国民生活の根幹を支えているとの認識から、「世界は建設産業の仕事で成り立っていると言っても過言ではない」との考えを示した。
 続いて、高田河川国道事務所の青木崇光調査第二課長が管内の直轄事業を交えつつ、国土交通省の仕事を解説。その上で、「(社会)インフラは造るのが目的ではなく、使われ続けることで中長期的に効果を発揮していく」と強調した。
 また、TEC-FORCE(テックフォース=緊急災害対策派遣隊)による災害対応、受発注者が連携した除雪活動も重要な使命だと加えた。
 その後、佐久間事務局長が左官業について説明した。生徒に実際の作業で使うコテに触れてもらいながら、左官の歴史、居住空間での土壁の性能などを紹介し、「工事の仕上げに当たる左官は人間で例えると化粧。壁や床など人目につきやすい部分なので、建物全体(の品質)を左右する重要な仕事」と力を込めた。
 最後に若手技能工の研修風景を収めたDVDを放映し、働くことの意義を伝えた。
 糸魚川高校では、生徒の進路設計をサポートするため、総合学習として、さまざまな業種に触れる機会を設けている。今回はその一環で、建設産業は初めての参画となる。
 山岸克夫校長は「生徒一人ひとりがしっかりとした将来ビジョンを描きながら、地域に貢献できる人材へと成長してほしい」と話している。
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