2015/07/08

【現場見学会】国内最大級の施工深度! 沖縄県立美来工科生が牧港高架橋下部工を見学

沖縄県建設業協会(下地米蔵会長)は2日、沖縄総合事務局開発建設部が発注し、オリエンタル白石・國場組JVで施工している牧港高架橋下部工(P4、P5)工事の現場見学会を開いた。参加したのは沖縄県立美来工科高校都市環境科の1-3年生107人と教諭6人。生徒たちは現場でケーソン設備や計測室を見学し、ケーソンショベルの遠隔操作などを体験した。

 同工事は、一般国道58号の渋滞緩和や那覇港、那覇空港へのアクセス向上を目的とする浦添北道路(西海岸道路)の一部となる。P5橋脚の施工深度は国内最大級の61.3mとなり、ニューマチックケーソン工法で施工している。
 当日は沖縄県建設業協会の久高唯和総務部庶務課課長が見学会の趣旨を説明した後、置田清治作業所長のあいさつに続き、オリエンタル白石福岡支店施工・技術部の溝辺明課長が工事概要のほか、ニューマチックケーソン技術などを分かりやすく説明した。
 見学は、赤嶺宏和現場代理人が誘導し、2グループ6班に分かれて行われた。現場は国内最大級の施工深度のため、ヘリウム混合ガスを吸うことで減圧症を防止している。また、掘削機械の自動メンテナンスやケーソンロボットによる設備の解体、載荷装置の設置、撤去、試験を無人化する無人平板載荷試験システムなどを採用している。
 見学終了後、生徒からは「有意義で貴重な経験ができた」「今後の進路の参考になった」「いろいろな機械で橋を造る過程が分かり、勉強になった」などの感想が寄せられた。
 工事場所は沖縄県浦添市牧港地内。工期は7月末まで。
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