2015/07/30

【復興特別版】今日だけ高速道路が“遊園地”に! 工事中の三陸沿岸吉浜道路を1日開放

高速道路で遊び尽くそう!--。2015年度中の開通に向けて順調に工事が進む三陸沿岸道路の吉浜道路を、丸1日遊園地として地域住民らに開放するという画期的なイベントが25日に開かれた。家族連れや子どもたちなど約500人が参集し、工事中のトンネルや高架橋での企画の数々を満喫した。

 東北地方整備局南三陸国道事務所(佐藤和徳所長)の主催、岩手県大船渡市と清水建設などの施工会社でつくる吉浜道路工事連絡協議会が共催した。佐藤所長の発案で、見学会の拡大版として実施した。

橋上で1日限りの絶景スポット
会場となったのは、吉浜高架橋、吉浜トンネル、越喜来高架橋を含む約2.9㎞区間。この広範な舞台の上に、地元小学生のアンケートで要望が多かった、橋上での自転車走行や落書き大会、大型の紙飛行機飛ばし、記念撮影スポット、トンネル内での肝試し、プラネタリウムや映画などの上映、昼花火、人力車の無料試乗会、宝探しなどの多彩な催しが展開された。

人力車試乗は順番待ちができるほどの人気ぶり
開催に先立ち佐藤所長は「地域の皆さんにはこの道路の建設を温かく見守っていただいている。(1日遊園地は)その少しのお返しとして企画した。開通後は歩けない場所であり、きょうは楽しんでほしい」と笑顔で呼び掛けた。
 この後、参加者は橋上やトンネル内を散策しながら、それぞれお気に入りのイベントを楽しんだ。中には遊び疲れて腰を下ろせる飲食コーナーでいったん休憩してから再度イベントに繰り出す子どもたちもいた。2度と体験できない“高速道路の遊園地”は終日、笑顔と歓声に包まれた。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿