2015/07/16

【復興特別版】子ども向け施設「MORIUMIUS LUSAIL」 7/18グランドオープン!

被災地復興を支援するカタール国の「カタールフレンド基金」が助成した、子ども向け複合体験施設「MORIUMIUS LUSAIL(モリウミアス ルサイル)」が宮城県石巻市雄勝町桑浜に完成、11日にオープニングセレモニーが開かれた。18日にグランドオープンする。

 カタールの都市の名であるルサイルと命名された、この施設は大正12(1923)年に建設され、2002年3月に閉校となった旧桑浜小学校の木造2階建て校舎を「泊まる/食べる/体験する」というスペースに修復・改装した。客室(ベッド数44)やレストラン(64席)、屋外浴場2棟などを備える。同基金は約5億円の資金を援助した。
 小・中学生を対象とし、森と海に囲まれた自然豊かな雄勝町をフィールドに、8つのプログラムを通じて、「自然と人の暮らしを五感で感じる」「震災後も雄大な自然を愛し、その土地で暮らす人々の物語と文化に触れる」「国籍や年齢も異なる多様な仲間との出会い」を体験できる複合型体験施設となる。
 また、子どもだけでなく企業研修も受け入れる。施設の運営は公益社団法人のsweet treat311(本部・石巻市、立花貴代表)が当たる。

オープニングセレモニーでは亀山紘石巻市長ら地元関係者とアブドゥラ・ジャシム・アルズィヤラ駐日カタール国参事官、運営法人の立花代表らがテープカットし、完成を祝った=写真。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【津波対策】中部地整が東邦ガスに映像情報提供へ 監視に活用 八鍬隆局長(左)と安井香一社長 中部地方整備局と東邦ガスは21日、南海トラフ巨大地震による津波発生に備え、「映像情報の提供及び活用等に関する基本協定」を締結した。同局がライフライン企業と協定を結ぶのは同社が初めて。同日、名古屋合同庁舎2号館(名古屋市中区)で調印式を開き、八鍬隆局長と安井香一社長が協定書にそれぞれサインした。 今回の協定により、同局が河口部や海岸沿いに設置しているカメラの映像を同社に提供。同社は映像を津波の監視に活用し、ガ… Read More
  • 【復興まちづくり】住民の愛着高めてコンパクト化を 平野勝也准教授に聞く 平野勝也准教授(東北大学災害科学国際研究所) 震災から3年が過ぎ、被災自治体は住民の安全・安心に配慮した復興まちづくりを進める過程で、さまざまな試行錯誤を繰り返している。被災直後に宮城県石巻市と南三陸町で復興計画策定に携わり、現在も同市と女川町で復興まちづくりを支援する東北大学災害科学国際研究所の平野勝也准教授に、復興まちづくりのあるべき姿や現状、課題などを聞いた。 --復興まちづくりのポイントは 「これからの時代のまちづくりにはコンパ… Read More
  • 【復興版】「広域処理は、平時から協定を」がれき処理ブロックの現場代表が座談会 日本建設業連合会の復旧・復興対策特別委員会災害廃棄物部会(部会長・井手和雄清水建設土木事業本部専務執行役員営業統括)は、震災の災害廃棄物処理業務を受注した会員企業の代表者による座談会を開いた=写真。業務の苦労や地元貢献、将来予測される災害への教訓などを話し合い、出席者からは、日建連による外部への発信・PRなどを期待する声が上がった。  座談会は、同部会の報告書作成に当たって開いたもので、井手部会長は「南海トラフ巨大地震は東日本大震災の約… Read More
  • 【求む!】宮畑遺跡の“2つの謎”テーマにした小説・漫画 「元気福島」発信に 縄文の謎で「元気福島」を発信--。福島市にある縄文時代の集落跡にのこる“2つの謎”をテーマにした小説・漫画を広く募り、新たな魅力として全国に発信しようというユニークな取り組みがスタートした。「宮畑ミステリー大賞」だ。市と市民有志がつくる、じょーもぴあ活用推進協議会が主催、現代書林が協賛する。  審査基準はただ一つ「面白いかどうか」。年齢、性別、職業、国籍など応募資格は一切問わない。審査員は同市出身の俳優、佐藤B作さん、「海猿」などで知られる… Read More
  • 【新しい東北】官民連携の復興組織 参加者が700団体突破 3月中旬に開かれた会員交流会には約170法人・団体から350人を超える参加者でにぎわった 多様な主体が連携して震災からの復興に取り組む、「新しい東北」官民連携推進協議会の会員総数が700団体を突破した。経済団体や民間企業、大学、NPO法人などが集い、復興に向けたビジネスマッチングや人材・資金の支援などを進める場として昨年12月17日に設立。4月16日現在の登録会員数は709団体となっている。 同協議会では今後とも復興の加速化を進めるととも… Read More

0 コメント :

コメントを投稿