2015/07/22

【働きかた】地質関連のマルチプレーヤーに 東建ジオテック初の女性技術者

東建ジオテック(本社・さいたま市浦和区、越智勝行社長)に4月に入社し、同社初の女性技術者として第一歩を踏み出したばかり。「いろいろなことに興味がある。それらすべてでスペシャリストになるのは難しいが、細かな点まで気が付いたり、配慮が行き届くようになりたい」と考え、仕事と向き合っている。

 現在、地質関連の調査・試験結果を報告書にまとめる作業などに携わっているが、現場に出ることもあり、「さまざまな場所を多角的に見ることができるので飽きない」とも。オールラウンドプレイヤーとして幅広い分野で経験を積める同社の魅力を実感するからこそ、「楽しむ気持ちを大事にしながらも、目標を持って取り組みたい」と力を込める。向上心を持つことが「100年企業を目指す会社への貢献につながる」と意欲を示す。
 子どものころから博物館が好きで、化石や鉱物などに興味を持ち、理数系で地学のある高校を選び、大学では地質を学んだ。しかし、ストレートに歩んできたわけではない。大学を途中で辞め、栄養士の資格を取り、病院勤務を経験した。医療系の仕事をしていた家族の影響もあり、いったんはその道を歩みかけたが、「やはり好きな地質を勉強し、その関係の仕事につきたい」と大学に編入した。
 就職活動中、同社の説明会はほかの会社とは違い、「気さくに話しかけてくれる社長、フレンドリーな会社の雰囲気に親近感がわいた」と振り返り、その印象はいまも変わらない。このような環境で自分を磨き、「お客さまの要望に応えていきたい」と先を見据える。趣味はバイクに乗ることや演劇など多彩。「何事も楽しむ」気持ちを大切にしながら将来を切り拓く。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【働きかた】父の背中見て目指すは所長 鹿島東京建築支店・永野真美さん  「いずれは所長になりたい」。入社8年目で、すでに都内の大型建築現場を7件経験し、8件目は東京・有楽町の真ん中で進む現在の現場で、エントランスとなる中間階の内装を担当している。所長を目指して経験を積む日々だ。  建設業を志望する直接的なきっかけは、「大学時代に公的な助成プログラムの一環で、大きな小屋を造って、設計図作成や構造計算、木材の切り出しもやってみて、やっぱりものづくりは良いなと思った」ことだった。もともと「小さいころからものづ… Read More
  • 【働きかた】周囲を巻き込み育児中のフルタイム勤務環境をつくる 大成建設四国支店・角崎由貴子さん  入社9年目。四国の土木現場を渡り歩いてきた。入社4年目で結婚・出産して1年間育休を取得した。いまも両親と暮らしながら、地元・香川県の工場土木の現場で働いている。  復帰1年目は、時短制度を活用して午前9時から午後4時まで勤務した。「午前7時半に保育所の門が開くと同時に娘を預けて急いで出勤。遅くても午後4時半には現場を出て6時までに保育所に迎えに行く」という生活だった。 復帰直後は早い時間に帰ることに心の葛藤があった。だが、「自分が全部を… Read More
  • 【働きかた】若手がついてくる管理職でありたい 住友大阪セメント研究所・渡辺育子さん  セメント・コンクリート研究所研究企画グループ研究管理チームのチームリーダーとして、研究開発活動を側面からサポートする。同社の女性管理職では在籍する8人のうち2人目。入社後は大阪と船橋の研究所で研究員などのキャリアを積み、4年前から現部署に所属する。研究テーマの進捗管理、特許・契約書などの権利にかかわる管理、社内外からの情報収集・解析、研究報告会の企画・運営などを通じて、より効果的な開発成果が得られるように取り組んでいる。特に同業他社の異… Read More
  • 【働きかた】誰にとっても働きやすい職場へ! 女性活躍へ技術者会議(日建協)、「ワールドカフェ」で意見交換(日建連) ■男性の育児参加が必要 休日の取りやすさや業務負担の分散が不可欠 日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、田中宏幸議長)が9日、東京都荒川区のホテルラングウッドで開いた女性技術者会議では、男女の技術者が作業所の労働環境改善について討論した。男性の育児への協力が不可欠との認識に対して男性も同意しつつ、制度や雰囲気によって定時退社などが難しいとの課題が浮き彫りになった。  今回の会議では、「誰にとっても働きやすい建設産業を実現するために-『男… Read More
  • 【働きかた】バラエティー豊かな人材まとめ顧客に響く提案目指す TOTO特販本部・中島早希さん  TOTOに入社して勤続11年目のことし、2カ月にわたるディベロッパー向けマンション提案会のプロジェクトリーダーを任された。 プレッシャーもあったが、お客さまが思わず前のめりになるような提案ができた時には「疲れも吹き飛ぶ」と表情を和ませる。写真右から2人目が中島さん。提案会に携わった先輩や仲間 と  チーム内の上下関係は厳しくなく、メンバーが自分の担当領域の立場ではっきりと意見を言ってくる。とりまとめ役としての苦労も味わった。 世の中の… Read More

0 コメント :

コメントを投稿