兵庫県立東播工業高校は17日、4月20日から実施していた教室リフォームプロジェクトの完成セレモニーを開いた=写真。携わった生徒や教諭のほか、プロジェクト監修と仮設資材の提供を担当した前川建設の前川容洋社長、技術指導を担当した田代建装の田代●(にんべんに尚)三会長ら協賛企業の関係者が出席し、完成を祝った。
生徒たちは「座学では学べないことを学ぶことができた」「みんなと力を合わせることの大切さを知った」と口々に述べ、建築科3年学級委員長の小林京介さんは「経験を将来に生かす」と誓った。
このプロジェクトは、職人の指導を受けながら建築科3年生33人と左官工を目指す2年生2人の手によって製図準備室をパソコン実習室にリフォームする取り組みで、兵庫県建設業協会の通年型インターンシップの発展形としてスタートした。
既設天井の解体から新たな天井下地や間仕切り下地の組み立て、窓枠造作大工、電気配線仕込み、間仕切り壁石膏ボード張り・パテ処理・クロス張り・左官仕上げ、床タイルカーペット張りなどを生徒が主体的に実施し、11月16日に完了した。
式典で前川社長は「日本のものづくりの精神は座学だけでは養うことはできない。今回で人のためにものをつくることの楽しさを知ってもらえたと思う。この経験を糧にすばらしい社会人になってほしい」とあいさつした。
また、指導を担当した田代建装執行役員の日野哲也本部長は「ここまで良くやったという出来だ。このプロジェクトにかかわることができて良かった」と述べた。
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