2015/12/06

【モバイルCAD】JDrafがタブレットでも使える! ユーザーなら無償で利用可能


 「これは単なるビューワではない」と、タブレット端末を指差しながら自信満々に語るのはドイツCADベンダーのグレバート社でマーケティング総責任者を務めるセドリック・デスボード氏だ=写真左。同社の開発したDWGファイル形式に対応したCADエンジンは世界で800万人に使われ、日本でもDWG互換CAD『JDraf(ジェイドラフ)』として愛用されている。これまではデスクトップに限定していたが、新たにタブレットの活用も可能にした。「モバイルCADの手軽さを日本のユーザーにも試してもらいたい」と呼び掛ける。

 グレバート社が開発コンセプトに掲げるのは「パフォーマンス」「モバイル」「クラウド」の3点。インターネットの進展で大容量データの高速化が実現し、スマートフォンに代表されるようなモバイル端末の普及も急速に進んでいる。世界的にもハード機器の売上げはモバイル端末がデスクトップを大きく上回る。同社の調査によると、2018年までに約6割のITマネジャーは自らが使う機器の半数以上がクラウドに変わることが浮き彫りになり、ツール環境も大きく変わろうとしている。

図面に画像を入れ込むことができる

 モバイルCADの利点はどこにあるか。デスボード氏は設計作業の幅を広げる手軽さの部分を特に強調する。「どこにいても図面にアクセスでき、いつでも好きなときに作図作業もできる。現場で図面にメモやカメラを使って、注釈や画像を付与することも可能だ」。日本では16年からモバイルCADの利用をスタートさせる予定だ。しかもJDrafのライセンスユーザーであれば、無償で利用できる“必須のアイテム”として提供する。
 これだけにとどまらない。グレバート社のロバート・グレバートCTO=写真右=は「DWG形式が普及する日本は、われわれにとって大きなビジネスチャンスが期待できる」とし、新たな仕掛けとして「クラウドCADの提供も準備している」ことを明かす。作図編集や閲覧などの権限を設けることで、より幅広い使い方も可能だ。どんなデバイスからでもログインでき、複雑な建築プロジェクトの共同作業にも適している。
 11月中旬に日本での販売・サポートを担うジェイドラフの本社(東京都新宿区)にユーザー約30人が招かれ、グレバート社が開発方針を語った。デスボード氏は「日本市場は新たなツールに対する関心も高く、安定したネット環境も整っているだけに、われわれにとって動向を見定める重要なマーケット」と期待を込めた。モバイルCADの行く末が日本市場で試される。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 「ほたるゅ~ム」!? 戸田建設がホタルのいる屋内ビオトープを開発 屋内でホタルが育つ  戸田建設は、屋内でホタルの生態や生息環境の調査研究ができる飼育ビオトープ「ほたるゅ~ム」を開発した。同社が“生物多様性のシンボル生物"に定めているホタルについて、最善の保全方法や護岸工事がどうあるべきかの基本となる知識習得などを目指す。今後はこの装置を近隣の学校の環境授業にも利用していく考え。  装置は、屋内環境でホタルの一生を観察でき、見た目にも美しいビオトープで、幅1・8m、奥行き1・2m、高さ(台込み)1・2mの… Read More
  • 五島列島で国内初の「浮体式洋上風力発電」を実証 戸田建設らのグループ 架台を切り離し、海面に浮いた試験機  環境省浮体式洋上風力発電実証事業受託者グループ(代表・戸田建設)は9日、長崎県五島列島の椛島(五島市)沖で、全長が実証機の約半分となる小規模試験機の建て起こしを行った。既存の送電網に接続する系統連係を行う浮体式洋上風力発電施設は国内初、またハイブリッドスパー構造を採用したのは世界初となる。実証機が実用化されれば、近隣諸国への輸出も期待される。 架台ごと着水した試験機  試験機は、長崎県佐世保市で約… Read More
  • 戸田建設がブラジルでCO2削減技術を紹介 同社の出展イメージ  戸田建設は6月13日から12日間、ブラジルのリオデジャネイロで開かれる「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」のジャパンパビリオンに出展する。7月に設立40年を迎える現地法人「ブラジル戸田建設」が中心となり、日本国内で取り組む低炭素施工システムなどCO2削減の最新事例を紹介する。  リオ+20は1992年の「地球サミット」から20年の節目を踏まえ、今後10年の議論をテーマに開かれる国連会議で、日本を含む約130カ国が… Read More
  • ゴルフ場をメガソーラーに大改造 森トラストが福島で10メガワット計画 生まれ変わる「ラフォーレ白河ゴルフコース」  森トラストは、震災復興支援などを目的に、休業中の「ラフォーレ白河ゴルフコース」(福島県泉崎村)で2013年度から太陽光発電事業を開始する。エネルギー供給では需要側のディベロッパーである同社が、供給側としてもアプローチする新たな取り組みとなる。今秋をめどに発電設備の定格出力約2メガワットの第1期事業に着工する予定。設計者、施工者は未定。将来的には第2期事業を行うことで、約3000世帯分の年間使用電… Read More
  • 表彰者の胸に、被災者が編んだバラの花 五洋建設の安全大会 五洋建設は、東日本大震災の被災地支援の一環として、被災者らが手編みで作った「エコたわし」200個を購入した。バラの花をかたどったエコたわしは、同社が19日に開いた安全大会で安全表彰の受賞者が胸に付けた。 エコたわしは、洗剤を使わずに食器の汚れを落とすことができるのが特徴。これまで、安全表彰の受賞者は紙でできたバラを付けていたが、被災地支援につながることや、たわしとして再利用できることから採用を決めた。 バラの形をしたエコたわしは、同社… Read More

0 コメント :

コメントを投稿