常陽建設(茨城県取手市、飯田憲一社長)は17日、H26行田低水護岸(下流)工事の現場見学会を開いた。中央工学校の生徒ら約100人が参加し、現場担当者から説明を受けた。
冒頭、同社の田口仁一所長が築堤の前段階となる同工事の概要を説明した。同社の若手技術者として配置された中嶋友也さん(中央工学校卒)が自己紹介した後、女性技術者の上原妙子さんは「女性の目線で、現場の快適な環境整備に取り組んでいる。女性技術者として活躍できることをうれしく思う」とあいさつした。
現場視察では、自動追尾トータルステーションを使った測量研修を実施した。現地から場所を移しての室内研修では、利根川上流河川事務所の永井一郎川俣出張所所長が9月に発生した関東・東北豪雨で鬼怒川の氾濫による被災の様子、堤防の決壊状況などを解説したほか、講師らによる現場監督の仕事やドローンなど最新技術の活用事例、利根川の歴史などを説明した。
同工事は、首都圏氾濫区域堤防強化対策事業の一環で利根川堤防の安全性の向上と強化を目的としている。
関東地方整備局が取り組む女性技術者の登用を促すモデル工事で、現場見学会を通じて市民生活を守る社会資本整備の重要性やそれを支える建設業への理解促進、入職に繋がることが期待される。引率した中央工学校の魚に大野健太郎主任は「百聞は一見にしかず。現場見学会の体験学習は強く印象に残りやすい。今後も学校スケジュールやタイミングを勘案して、積極的に参加していきたい」と語った。
概要は低水護岸工(267m)。工期は2016年3月30日まで。工事場所は埼玉県行田市下中条地先。
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