都市再生機構西日本支社と京都女子大学は10日、京都市西京区の洛西ニュータウンで女子大生コンペ作品によるリノベーション住戸の内覧会を開いた。新プラン4タイプが公開され、各住戸内で設計を担当した学生がその意図や苦労したポイントなどを説明した=写真。
都市機構は京都女子大家政学部生活造形学科の井上えり子准教授とともに「京都女子大学×UR 洛西ニュータウン団地リノベーションプロジェクト」を進めている。
今年度はニュータウン内の洛西新林北(1981年管理開始・502戸)と洛西竹の里(83年管理開始・570戸)の2団地を対象とする住戸リノベーションについて学生コンペを実施し、各団地2作品ずつを選定。計4戸を改修した。
学長賞の「整える暮らし」 |
今回公開されたのは、黒瀬智奈美さんと小倉綾乃さんの「整える暮らし」(学長賞)、江崎万里子さんと片山里香子さんの「空間を彩るアクセント」(優秀賞)、石田夕貴さんと杉森みなみさんの「光と風がとおる家」(同)、佐藤優香さんと山本奏さんの「up to you」(同)の4タイプ。
すべてコンセプトは異なるものの、いずれも間仕切りや壁を取り払って開放感を高め、清潔感と明るさあふれるイメージに一新されている。洗面まわりやフローリング、クロス、照明は設計者が選んだ製品が取り付けられた。
作品を実現させていく過程では、色や建材の選定、コストの配分と調整などで頭を悩ませた。井上准教授や同機構の職員らと相談しながら作業を進め、発案から改修工事まで携わることで、学生には貴重な経験となったようだ。
両団地内では今回公開した4戸のほか、これまでに同様のコンペを実施してまとめた住戸タイプも3戸改修しており、この7戸について2016年1月23日から30日まで一般公開し、31日から入居者募集を開始する。
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