「活かす」をテーマに実施していた土木デザイン設計提案競技「景観開花。2015」の入賞作品が決まった。最優秀には三田恭裕さん(千葉大大学院)と鈴木寛人さん(東京農大大学院)の『山へ還す』が選ばれた=写真。このほか、優秀賞1点と佳作3点、特別協賛企業受賞作品4作品を選んだ。東北大工学部建築・社会工学科平野研究室と土木学会景観・デザイン委員会主催、同学会東北支部が共催した。
最優秀の『山へ還す』は、房総半島から首都圏に山砂を供給してきた千葉県君津市にある山砂採取場を都市解体処理施設として再整備。人口減少により急激な縮小を迎える東京からLRT(超低床路面電車)で君津まで解体物を運搬し、分解・分別と適切な処置を行う。やがて土壌が緑地を含む山、自然公園へと姿を変えていく循環型社会の先にある還元型社会時代のインフラのあり方を提案した。
最優秀以外の入賞作品は、次のとおり(カッコ内は所属、敬称略)。
〈優秀賞〉うごき、かわり、つづくまち。-縁石を「活かして」=金山りさ、福井美瑳、表佑佳、岩崎遥華、池田駿希(富山大)。
〈佳作〉悲壮淋漓・日立銅山の煙突による歴史的空間の再編=崎山涼(工学院大大学院)
▽墓活=菊池聡太朗、木村宇応(東北大大学院)
▽WATER LINE廃線路の転用と内水被害に対する試案=深浦将太、北野彰子(東京医科大)。
〈鹿島建設賞〉波解く三陸の都市 防波堤の変換、海と活き続けるための提案=藤本幸汰(明治大大学院)。
〈東京建設コンサルタント賞〉悲壮淋漓・日立銅山の煙突による歴史的空間の再編=崎山涼(工学院大大学院)。
〈ドーコン賞〉壁により開かれる高架下=下村啓太、島袋竜次、神田峻伸、小谷勇太、栗林秀訓、大谷委久、大木貴史、小浦紘史、寺前徹哉、小濱文悟、樽本光弘、東野多容、西澤杏奈(近畿大大学院)。
〈ヨシモトポール賞〉東京風景-風景がまちを活かす=小粥慶子(東大大学院)。
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