経済産業省は4日、2020年東京五輪・パラリンピックで、日本各地での外国人観光客の増加が見込まれることを踏まえ、言葉によらない目で見るだけで案内を可能にするピクトグラム(案内用図記号)のJIS(日本工業規格)を、日本人だけでなく外国人観光客にも、より分かりやすい内容に改正するとともに、新たに41種類程度を追加すると公表した。17年夏をめどにJISを改正する。
7日にピクトグラムのJIS原案作成委員会の初会合を開く。委員会は計3回程度開き、16年度末に改正原案を作成する。その後、JISC(日本工業標準調査会)を開いて、17年7月ごろのJIS改正を見込む。
経産省によると、海外発行カード対応ATMや無線LANなど41程度の新たなピクトグラムを追加する。また、約140種類あるピクトグラムのうち、約70種類のピクトグラムをISO(国際規格)と整合するよう改正する。休憩所・待合室やレンタカーなどJISとISOで機能が一致するも、図材やデザインが異なるピクトグラムと、外国人に伝わりにくい温泉や案内所・情報コーナーなどのピクトグラムの改正を予定している。
委員会では、任意規格のJISが法令で引用されたり、公共交通機関などで数多く活用されていることから、具体的デザインや改正後の周知期間などについて検討する。委員会は、内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局、文部科学省、厚生労働省、国土交通省、国交省観光庁、国交省国土地理院、東京都オリンピック・パラリンピック準備局、全国空港ビル協会、日本ショッピングセンター協会、日本ホテル協会、JR各社、民鉄各社などの約40人で構成する。
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