2016/07/21

【日建連】来たれ女子諸君! 「けんせつ小町活躍現場見学会」、7/21から15カ所で開催


 日本建設業連合会(中村満義会長)は、2015年に引き続き、ことしも7月21日から8月30日まで、「けんせつ小町活躍現場見学会」を開催する。現場数は15年の14カ所から15カ所に拡大。現場での女性活躍を女子小中学生とその保護者にアピールし、将来の就職先として建設業を選択する女性を増やすことが本来の目的だが、「現場のけんせつ小町や作業員も参加者に喜んでもらえることでモチベーションが上がる」(広報部)という相乗効果も生まれている。

 見学会は「夏休み特別企画」として15年に初めて実施した。15年は、なでしこ工事チーム(現けんせつ小町工事チーム)の登録現場を持つ10社程度に協力要請したが、ことしは広報委員会を構成する31社に協力要請を拡大した結果、「約50の現場から手が挙がり、地域バランスなどを考慮して各現場を選定した」(広報部)という。要請に対するリアクションは良好で、広報部は「各社とも協力的で、建設業での女性活躍の流れが浸透していることを実感した」と説明する。
 15年は初めての実施だったこともあり、「十分な告知期間がとれなかった」(同)という課題も残ったが、関心度は高く、すべての現場で申し込みが定員に達した。14現場の見学者総数は子ども226人、保護者175人の計401人だった。参加者にアンケートを実施した結果、現場で活躍する女性に対する感想(複数回答)では、子どもの5割以上、保護者の7割以上が「かっこいい」と回答し、子どもの2割は「将来やってみたい」と建設業に興味を示した。子ども、保護者ともほぼ100%が「楽しかった」と回答するなど、大好評だったことから、「第2弾」の実施を決めた。


 2年目のことしは「十分な準備期間もあり、かなり早い段階で定員に達する現場も多かった」(広報部)と手応えを感じている。参加資格は、女子小中学生とその保護者で参加は無料。応募は日建連のホームページにある申し込みフォームで受け付け、各現場とも定員に達し次第、募集を締め切る。ことしも参加者が実際の作業を体験できる「わくわく現場体験」を全現場で予定している。現場を見て回るだけでなく、作業を疑似体験してもらうことで、ものづくりの楽しさを伝える。
 日建連は、14年3月に『女性技能労働者活用のためのアクションプラン』を策定し、女性技能者数を5年以内に倍増する目標を設定した。また、会員企業の技術系女性社員も14年からの5年で倍増する目標を掲げている。「けんせつ小町」が活躍する現場を女子小中学生に公開することで、建設業に興味を持つ女性の増加につなげたい考えだ。夏休み期間中ということで、参加者は見学会での体験を宿題の題材として使えるというメリットもある。
 国土交通省も見学会を強力にバックアップしている。建設業での女性活躍のさらなる推進に向けた取り組みとして、広報部は「来年以降も継続していきたい」と、“夏の風物詩”としての定着に意欲を示している。
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