大阪電業協会は8日、常翔学園が運営する大阪工業大の梅田キャンパス(大阪市北区)で、電気工学系大学生を対象とした見学会を開いた。大阪工業大、摂南大、大阪産業大、大阪電気通信大、立命館大、関西大、同志社大の7大学から学生34人と同協会の15人が参加し、最先端の電気設備技術について学んだ。
冒頭、同協会の嶋田雅景労務委員長が「わたしたちは3現主義という言葉を使う。現場・現物・現状のことだ。現場を見ることで課題を解決でき、改善提案の答えも見つけられる。梅田キャンパスには最新鋭の省エネルギー設備技術と高品質な施工技術が凝縮されている。好奇心を持って見学してもらえれば将来必ず役に立つと思う」とあいさつした。
常翔学園の長谷川清財務部施設課長から建築概要、きんでんの木下務統括所長から設備概要について説明を受けたあと、3班に分かれて現場の各所を回った。学生は案内する木下統括所長らに質問しながら熱心に見学した。
建物は国土交通省の「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択されたエコキャンパスで、最先端技術で低炭素・省エネと快適さを実現している。建物全体で40%ものCO2を削減する。高層部はゼロ・エネルギー・スペース(ZES)と位置付け、太陽光発電と省エネ技術を駆使してエネルギー需給をバランスさせ、2次エネルギー消費をゼロにする。事業生活継続計画(サステナブルBLCP)により、災害レベルに応じた自給電源の確保と電力系統連系により持続可能な電源供給を計画している。
規模はS・SRC造地下2階地上22階建て延べ3万3853㎡。工期は2013年9月から16年10月。設計・監理は服部建築事務所・石本建築事務所・安井建築設計事務所JV、施工は建築を西松建設、設備はきんでんが担当した。建設地は大阪市北区茶屋町1-45の敷地4650㎡。
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