豪州大使館と海外建設協会は共同で、海外のハイリスクエリアにおける危機対応訓練体験セミナーを開いた=写真。豪州の危機管理会社「ロックフォース」社から、社長と講師が来日し、テロや誘拐、乱射などに遭遇した際の対応について実演と講義を行った=写真。セミナーには、ゼネコンやコンサル、エンジ会社などから約40人が参加した。
セミナーは、冒頭に銃を持った講師が会場に乱入し、実際に参加者を窓際に集めるという実践さながらの模擬訓練から始まった。その後、過激派組織のISISやISILについての地域性解説や、企業として海外に派遣する社員の安全配慮義務、対応手順の必要性などを解説した。
また最近では「アクティブ・シューター」と呼ばれる無差別殺人も増加しており、こうした事案に遭遇した場合にどのような行動をとるべきかや、自分が海外で誘拐された場合に生き残るための精神面や肉体面でのポイントなど、実践的な講義も行った。
講義を行ったロックフォース社はフィリピンで、3日間にわたる実弾射撃やセキュリティードライビング、誘拐対応、護身術、メディア対応などの訓練カリキュラムを展開している。同社のトロイ・ロッキャー社長は「既にこの訓練は日本からも70人が受講している。企業として危機管理対応は重要で、社員にも自信が付くプログラムだ」と話す。
同カリキュラムについての受講問い合わせなどは、同大使館で受け付けている。
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