大阪建設業協会(大建協、奥村太加典会長)は3日、恒例の親子現場見学会を開いた=写真。建設業に対する関心と理解を深めてもらおうと1995年から続くイベントで、今回は30組の親子60人を招待。奈良市内に建設中の新奈良県総合医療センター(施工=奥村組・村本建設・山上組JV)の現場などを訪れた。
現場見学に先立ち主催者を代表し同協会広報委員会の白石卓郎氏が、「普段入ることのできない建設現場を大いに見学してほしい。きょう参加した子どもたちがこの仕事に興味を持つきっかけとなり、将来の選択肢のひとつになればうれしい」と阪口泰一広報委員長のメッセージを披露した。発注者である奈良県立病院機構の中川幸士理事が病院建設の背景などについて説明。木村真也所長ら奥村組JVスタッフの案内で、現場見学がスタートした。
高所作業車に乗車 |
参加者は現場のスケールの大きさに驚いた様子で、真剣な表情で見入っていた。また子ども向けに高所作業車や、ショベルカーの乗車体験コーナーが設けられ、親子で写真を撮る姿があちらこちらで見られた。
見学後の質疑応答では「現場ではどれくらいの人が働いているか」「女性に向いている現場の仕事は」「事業費は」といった質問が次々と寄せられていた。
この日は現場見学に先立ち奈良市にある奥村記念館にも立ち寄り、地震・免震装置も体験した。
新奈良県総合医療センターのイメージ |
新奈良県総合医療センター新築工事の規模は、病棟が入る本館棟がS一部SRC造地下1階地上7階建て延べ約6万4000㎡。免震構造を採用している。このほかにエネルギーセンター棟も建設する。基本設計は梓設計・八千代エンジニヤリングJV、建築実施設計も梓設計が担当した。
木村所長によると、15年3月に着工した同工事の進捗率は約30%。作業は順調で11月下旬にも病棟部分が上棟する見通し。17年12月の完成を目指している。建設地は奈良市七条西町2。
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