九州大学が建設を進める中央図書館と総合研究棟(文系)新築工事の現場見学会が9日、福岡市西区の建設地で開かれた。参加者は福岡県立福岡工業高等学校建築科1年生の40人と教諭2人。福岡県建設業協会(岩崎成敏会長)の協力で実現した。
同工事は、九州大箱崎キャンパスの機能を移転し、伊都キャンパス内に再整備する。見学した建築工事は中央図書館を戸田建設、総合研究棟を前田建設・池田工業JVが施工している。
当日は、九州大施設整備課の吉原正剛係長が「現場の空気を感じて将来の職業選択に生かしてほしい」とあいさつした後、戸田建設の久保重隆作業所長と前田建設・池田工業JVの舛岡秀樹作業所長がそれぞれ工事概要や工事の段取りなどを丁寧に説明した。
この後、建設が進む大規模現場を間近に見学した。鉄骨工事が進む現場では現場担当者の説明のもと鉄骨同士をつなぐ工程やコンクリート打設を近くで見た。
見学後、生徒は「どのくらいの人が働いているのか」「工事で使うコンクリートの量はどのくらいか」「施設の設計図を作成するまでにどのくらいの期間がかかるのか」などと次々に質問し、生徒を代表して竹下悠大さんが「学校では体験できないことを多く学ぶことができた」と感謝した。
中央図書館の規模はSRC造地下2階地上4階建て延べ1万8410㎡。設計は石本建築事務所。中央図書館の屋上は芝生の広場となっており総合研究棟と行き来できる構造となる。総合研究棟の規模はSRC造地下1階地上8階建て延べ5万2513㎡。設計(建築)は梓設計と石本建築事務所。工期はともに2018年2月28日まで。
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