2016/11/29

【BDP社】イギリス国会議事堂大改修による移転先改修を受託 文化遺産の保全配慮しつつ設備刷新へ


 日本工営グループの英国建築設計事務所BDP社は、英国国会議事堂であるウェストミンスター宮殿の大改修に伴う一時移転先改修事業の建築・設計業務を英国議会下院から受託した。「The Northern Estate Programme」と称する事業で、コンペにより最高評価を得た。写真は一時移転先となる建物の一部

 業務は2020年代初めの完了を予定しており、(1)執務スペースと設備機器の改善(2)会議場・設備の刷新(3)建物内のアクセスと動線の改善計画(4)これらへの最新技術の導入--を目的とする。提供するサービスは建築・構造設計から移設・移転計画、文化遺産保護と保全計画の設計など、広範囲に及ぶ。

写真手前が一時移転先となるNorthern Estate

 一時移転先はウェストミンスター宮殿の北側に近接するNorthern Estateに位置し、周囲には旧ロンドン警視庁などの歴史的建造物が現存する。議員、研究者の要請に応え、現代的なオフィス環境を整える一方で、歴史的建造物の保全に配慮した改修を延べ約1万5300㎡にわたって実施する。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を始めとする最先端技術を活用し業務を行う。ウェストミンスター宮殿の大改修は22年から実施する予定だ。
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