関東地方整備局江戸川河川事務所は22日、埼玉県吉川市内で進めているH27下内川地区堤防整備工事の現場でICT(情報通信技術)活用工事の見学会を開いた。千葉県立市川工業高校建築科の1年生78人(うち女子16人)がICT建機の操作室を見学したほか、UAV(無人航空機)やラジコンバックホウを操作した。施工を担当する川村建設を始め、協力会社のフソウ開発工業(河川土工)、マナブ測建(UAV起工測量・出来形管理)、アクティオ(ICT建機提供)などが対応した。
冒頭、堀口智同事務所副所長は「最先端の技術導入で生産性が向上し、週休2日確保につながることで若い人が就職できる環境を構築していきたい。未来の技術を見るだけでなく、さわって体験してほしい」とあいさつした。
ダンプトラックの運転室を見学 |
ICT建機の操作室を見学した |
その後、生徒らは4班に分かれ、説明を受けながらICT建機や測量機を体験。ICT建機は、マシンコントロール(MC)ブルドーザーや転圧管理用システムを搭載したブルドーザーが用意され、各操作室を見学した。
ラジコンバックホウを遠隔操作(手前) |
生徒からは「毎日何時から何時まで働くのか」「女性はこの現場にどれくらいいるのか」などの質問が出て、川村建設の梅澤康弘現場代理人が回答した。
バックホウに注目! |
最後に米沢柘繁同事務所工務第一課長は「皆さんの進路を考える上で良いきっかけになれば」、梅澤現場代理人は「これをきっかけに土木に来ていただきたい」、アクティオの今関政美道路機械事業部副事業部長は「レンタル業界にも興味を持ってもらえれば」と語った。
同工事は、首都圏はんらん区域堤防強化対策の一環として堤防断面を拡大する長さ約680mの築堤工事。工期は2017年2月28日まで。入札公告段階ではICT活用工事をうたっていない案件で、受注後に川村建設が提案してICT活用施工に移行した。
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