土木学会は29日、「土木学会デザイン賞2016」として14作品を決定したと発表した。選考過程や授賞作品詳細、講評などは同日、土木学会デザイン賞ウェブサイトで公開した。同賞は、構造物そのものに焦点を当てる土木系各賞と異なり、脚光を浴びることが建築系より少ない土木設計者など個人にも光を当てるもので、2001年度からスタートしていた。17年1月29日、土木学会講堂で、表彰状授与式、受賞者プレゼンテーション、講評・質疑応答など授賞式を開く。
29日に開いた会見で、16年度デザイン賞選考小委員会の佐々木葉委員長(早大教授)は、「川の作品では一見、構造物が何気ない風景に溶け込ませ、その先のすばらしさを見せるためにどれだけ関係者が努力したか。一つひとつの作品にはその物語があることを伝えたい」と、土木デザインの特長を説明した。
16年度土木学会デザイン賞の14作品は次のとおり(敬称略)。
〈最優秀賞〉
▽太田川大橋(広島市)
▽白糸ノ滝滝つぼ周辺環境整備(静岡県富士宮市)
▽天神川水門(松江市)
▽上西郷川 里川の再生(福岡県福津市)
〈優秀賞〉
▽新川千本桜沿川地区(東京都江戸川区)
▽糸貫川 清流平和公園の水辺(岐阜県北方町)
▽近自然コンセプトによるサンデンフォレスト・赤城事業所の敷地造成(前橋市)
▽富山市 市内電車環状線(富山市)
▽札幌市北3条広場(札幌市)
▽ログロード代官山(東京都渋谷区)
〈奨励賞〉
▽福島潟河川改修事業(新潟市)
▽月浜第一水門(宮城県石巻市)
▽日立駅自由通路及び駅周辺地区デザイン(茨城県日立市)
▽ジョンソンタウン(埼玉県入間市)
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