大豊建設・森本組JVが施工している日本下水道事業団発注の岩沼市矢野目排水ポンプ場復興建設工事および同工事その2(山本信久所長)の現場で16日、中学生を対象とする現場見学会が開かれた。宮城県利府町立利府中学校の1年生4人が参加し、普段は見ることができない工事現場を興味深そうに見て回った。
生徒が2年生時に職場体験活動を行う同校では、キャリア教育に系統性を持たせるとともに、早い段階から自己実現を意識する機会を設けようと、1年生時に企業訪問を行っている。今回の見学会は、大豊建設が同校の依頼を受けて実施した。
現場事務所で行われた説明では、現場スタッフがポンプ場建屋の構造などをわかりやすく紹介した後、学校側からの質問に応じて建設業のやりがいや魅力などを語った。
山本所長は、参加した中学生4人のうち3人が女子生徒だったことを受けて「“けんせつ小町”と呼ばれる女性技術者がいると現場も奮起する。女性の細やかな視点も建設業には大事であり、皆さんが“けんせつ小町”になれば世の中にとってもプラスになる」と、職業としての建設業を強くアピールしつつ、「一生懸命頑張れば目標は高くても不可能なことはない」とエールを送った。
このあと現地に移動し、担当者の説明を聞きながら、ポンプ棟建築工事が最盛期を迎えている場内を回り、施工中の作業員にあいさつしながら、工事のもようを熱心に見入っていた。
建設業に興味があって参加したという小林唯奈さんは「日常生活で目にし、利用する学校などが、建設業で働く一人ひとりの力でつくられていることを実感した。地図に残る仕事と聞き、ますます興味を持てた」と話した。
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