竹中工務店と同社の協力会組織で東京を中心としたエリアを担う東京竹和会(尾崎徹会長)は2、3の両日、東京都江東区の同社東京本店で高校生を対象とした技能体験会を開いている。2日は埼玉県立大宮工業高校建築科の1年生80人が参加し、躯体から仕上げまでの8職種の技能を実体験した。3日は都立蔵前工業高校建築科の1年生35人が参加する予定。
技能体験会は東京竹和会の若手経営者で組織する東京竹和会ユースが企画し、今回が2回目。鉄筋、型枠大工、左官、タイル、塗装、内装の6職種に加え、今回は新たに電気工事と二重床工事のブースを設けた。班ごとにわかれた生徒は、東京竹和会に所属する協力会社の社員の説明を受けながら1職種につき約25分にわたり作業し、全生徒が全ての職種を体験した。あわせて講習会も実施し、とびや土工事など各職種への理解を深めた。
東京竹和会ユースの栗原教史委員長(栗原工業代表取締役)は「労務不足はわれわれにとって切迫した問題のため取り組みを始めた。技能体験会の開催以降、会員企業へのインターンシップを希望する生徒も増加している。現場での実際の作業を経験することで建設業に興味を持ってほしい」と開催の狙いを明かした。竹中工務店の西村和也東京本店調達部部長付は「若者にアピールして建設業界に目を向けてもらういい機会であり、ものづくりの喜びを感じてほしい」と期待を寄せる。
参加した女子生徒は「やったことのない体験ができてよかった。授業で学べないので新鮮だった」と感想を語った。
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