自然と人が調和する富山県富岩運河環水公園(富山市木場町)に、「アートとデザインをつなぐ」ことを目指した『富山県美術館』が今夏誕生する。設計を担当した建築家の内藤廣氏は「内面を見つめ、他者とのコミュニケーションを深め、未来を見つめる新しい文化の空間となる」と語る。立山連峰の雄大な景色を取り込むように明るく開かれた空間は、8月26日の全面開館に先立ち、3月25日から一部開館する。
10日に石井隆一知事と設計者の内藤廣氏、ロゴマークを担当したグラフィックデザイナーの永井一正氏、ユニフォームデザインを手掛けたデザイナーの三宅一生氏ら著名クリエーターが出席して開館プレス発表会が東京・日本橋で開かれた。
石井知事は「富山の文化力をアピールしたい。その拠点がこの美術館であり、日本のデザインのすばらしさを世界に発信していきたい」と強調。内藤氏は「敷地と収蔵物のすばらしさ、そして知事の情熱に感動した」とした上で「正面のガラスのファサードは立山連峰に向かって開いている。地場のスギ、基軸産業であるアルミをさまざまなところに使っており、それがここにしかない空間をつくっている」などと語った。
昼間の外観 |
同美術館は、県立近代美術館を移築し、その理念を継承・発展させるものでS一部SRC造3階建て延べ1万4990㎡の規模。建築施工は清水建設・三由建設・前田建設JV。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら
0 コメント :
コメントを投稿