2017/02/09

【i-Conニュース】土工の3次元設計を本格化 北陸整備局が着手へ

北陸地方整備局は、直轄事業のICT(情報通信技術)化が進む中、2017年度にも土工の3次元設計に着手する。「生産性革命元年」となった16年度は3次元測量を先行的に試行。その成果を次のフェーズ(3次元設計)に生かし、i-Construction(アイ・コンストラクション)を前進させるのが狙いだ。


 直轄事業のICT導入のプロセスは、▽3次元測量▽3次元設計▽ICT土工--で構成するが、土工の3次元設計については川上業務である3次元測量の成果が不可欠なため、同局は今年度試行していない。
 ほかの地方整備局などの現状も同様で、全国的に3次元設計は17年度から本格化していくとみられる。3次元測量は3次元測量やICT活用工事と異なり、発注者指定型を原則とする。
 北陸整備局は3次元測量の初弾案件として、「H28信濃川下流測量業務」(受注者・アジア航測)、「平成28年度能越道田鶴浜七尾道路測量業務」(日本海航測)、「飯豊管内(玉川)測量業務」(平成測量)、「同(荒川・横川)測量業務」(白根測量設計)、「平成28年度管内工事用測量業務」(第一測量設計コンサルタント)の5件で試行している。
 ICT活用工事は30件(16年12月20日)でICTの導入が決定。施工者希望(手上げ方式)II型のICT導入率は全国平均(31.8%)を大幅に上回る、73.1%に達している。
 また、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)は、大河津分水路改修にかかる構造物(第二床固め、野積橋)の改築設計など4件で適用している。
 生産性の向上という最終的な目標は土工の3次元設計と変わらないが、CIMの場合は維持管理を見据え情報量(属性情報)が多いことから、現段階ではそれぞれを切り離している。

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