2017/02/11

【木の建築フォラム】大賞・メンバーズチョイス賞に辺見美津男設計室の“作楽”





 木の建築フォラム(安藤邦廣理事長)が主催する、第12回木の建築賞の受賞作品が決まった。大賞およびメンバーズチョイス賞には「約130年前の政府指定の米蔵をリノベーションした蔵“作楽”-1階は子育て支援、2階は建築設計事務所として、次世代へ歴史をつなぐ-」(応募者=辺見美津男氏、辺見美津男設計室)=写真=が選ばれた。このほか、各建築賞8作品と活動賞2活動がそれぞれ受賞した。5月に同フォラム通常総会後に表彰式を開く予定だ。

 同賞は、優秀な木造建築および木の持つ“良さ”を社会にアピールする活動を顕彰し、木造文化の向上を図ろうと2004年度に創設。全国を4つの地域に分けて毎年各地域で開催している。12回目となる今回は、北海道および東北6県と新潟県を対象に実施した。
 入賞作品・活動は、委員長を務める泉幸甫日本大教授を始めとする委員15人による書類審査や発表会、現地審査などを経て決定した。

 大賞およびメンバーズチョイス賞以外の受賞者は次のとおり(カッコ内は所属、敬称略)。
 〈選考委員特別賞〉こども園ひがしどおり=桐野康則(KAP)。
 〈やま・もり再生賞〉針生ほしっぽの家=芳賀沼整(はりゅうウッドスタジオ)。
 〈集成材建築賞〉福島県国見町庁舎=朴明浩(ジェイアール東日本建築設計事務所)。
 〈木と住まい建築賞〉あぶくま更生園=宇野亨(シーラカンスアンドアソシエイツ名古屋)。
 〈木とふれあい建築賞〉道の駅あいづ湯川・会津坂下=三井所清典(アルセッド建築研究所)。
 〈木の活動賞〉楢下宿山田屋再生プロジェクト=山畑信博(東北芸術工科大学)。
 〈木の建築賞〉玄孫=大角雄三(大角雄三設計室)▽川通どれみ保育園=山下秀之(長岡造形大学)▽下川町のトドマツオフィス=内海彩(team Timberize/KUS)▽太陽熱木材乾燥庫を活用した里山文化の創造的再興(活動)=芳賀稔(登米森林組合)。
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