市民団体「政宗ワールド」プロジェクト(古田義弘理事長)と日本建築家協会東北支部宮城地域会(JIA宮城、安達揚一地域会長)は、仙台市太白区の東北工業大長町キャンパスで記念講演会「仙台城~お城でござる~」を開いた。建築家や市民ら約100人が参加し、歴史的建物について理解を深めた。
9月に仙台藩の初代藩主・伊達政宗公が生誕から450年を迎えることから、関わりのある歴史的建物や遺構の保存・再生の足掛かりにしようと実施した。
講演会では、小山裕司同大ライフデザイン学部教授が、かつて仙台城東側に配置されていた片倉氏仙台屋敷を例に城郭周辺の家臣屋敷の空間構成などについて解説した。
この中で小山氏は、「武家屋敷は上手から下手の続き座敷となる空間序列と表から奥の間の空間領域の2つの軸で構成する」と説明。
その上で、それらを読み解くことができる片倉氏仙台屋敷について、「仙台城の城郭周辺の3つの屋敷のうち、間取り図が分かるのは片倉家だけであり、大変貴重なものとなる」などと語った。
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