2015/11/28

【KIU】復興の建築現場で「たくさんの発見」 福島県・広野東口ビルをふたば未来学園高校生が見学


 清水建設東北支店の社員と協力会社の有志でつくる「KIU」は20日、同社が福島県広野町のJR常磐線広野駅東口に建設している広野東口ビル(仮称)の現場で、高校生現場見学会を開いた。県立ふたば未来学園高校の社会起業部所属の生徒ら9人が、復興の最前線拠点となる「ecoBCP」導入の最先端オフィスビルの建設プロセスを興味深そうに見て回った。

 建設業のイメージアップを目指して活動しているKIUが発案し、同校に働き掛けて実現した。
 冒頭、あいさつに立った清水建設東北支店の相澤房年副支店長は「見学会を部活動に役立てるとともに、こうした機会を通じて建設業に興味を持ってほしい」と生徒たちに呼び掛けた後、広野町復興企画課職員が町復興事業の概要、松本佳輔同支店開発企画部長が同ビルに導入する「ecoBCP」についてそれぞれ説明した。
 続いて、現場の松浦昌彦所長が建物概要とともに、建設業の仕事内容などを分かりやすく紹介した後、現場に入り、内・外装の仕上げ工事がスタートしたばかりの建物内を地階から6階まで見学した。
 この中では、各フロアで作業する職人との交流、屋上でのトランシット体験や記念写真の撮影、免震ピットの見学および鉄骨へのメッセージ書き込みなど、さまざまなアイデアが盛り込まれ、生徒たちは非日常空間とそこでの経験を楽しみながら建設業について学んだ。
 生徒を代表して感想を述べた社会起業部部長の大和田瑠華さんは「初めて建築現場に入った。来る前は大変そうというイメージが強かったが、優しくて自由で元気な人が多く、知らないことをたくさん発見できて楽しかった。地下の鉄骨に文字を書いたことが一番印象に残っている。わたしたちの部も地域の復興や活性化を目指して活動しているが、このビルが復興のためにつくられていると聞き、町民としてうれしかった」と話した。
 同ビルは、広野町が推進する「広野駅東側開発整備事業」の第1期整備エリアで実施される初の民間プロジェクトで、公募型プロポーザルで事業者に選定された清水建設が、経済産業省の福島再生加速化交付金を活用し、同社の設計・施工で建設を進めている。
 規模はS造6階建て延べ3473㎡。平常時の節電・省エネ対策と非常時の事業継続・エネルギー確保を兼ね備えた最先端の「ecoBCP」ビルとなる。工事の進捗率は約50%。2016年4月のオープンを目指す。
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