2015/09/29

【九州地整】福岡県と女性技術職員が合同見学会 モチベーションアップ!


 九州地方整備局と福岡県の女性技術職員による合同の現場見学会が25日に開かれた。女性技術職員が携わっているそれぞれの発注工事を対象とし、見学後に意見交換した。参加者にとって交流やスキルアップにつながる良い機会となった。

 両者はことし2月に女性技術職員による意見交換会を開き、職場環境の改善や土木の魅力向上に向けて連携して取り組むことを確認した。今回はこれに続く活動で、整備局8人、県13人の女性技術職員が参加した。
 見学した整備局の現場は「国道3号電線共同溝工事(東比恵その2地区)」。工事監督の荒木元子氏が工事概要を始め、防音や遮光対策などの現場の取り組みを説明した。参加者は地下施設などに入り現場を体感、県職員は国道工事の規模の大きさに興味を示していた。
 一方、県の現場は「五ケ山ダム堤体建設工事」が対象。工事担当の福島彩圭氏の説明により、完成間近の堤体工事を見学した。同氏がダム周辺でビオトープの整備を担当していることもあり、同様の計画を検討している整備局大分川ダム工事事務所所属の職員との情報交換も行った。

見学後には意見交換を行った

 見学後の意見交換では、職場に女性が1人だという職員から「実際に女性が働いている姿を見て、現場を身近に感じた。目標が明確になった」といった感想が述べられた。入職1年目の職員は「初めての現場に興味を抱いた」などと満足し、説明した2人も「仕事を人に説明する機会は少ない。熱心に聞いてくれてうれしかった」とモチベーションを高めたようだった。
 取り組みの一環として、整備局と県は、「土木の日」イベントで土木の魅力や土木行政での女性の活躍などをアピールするパネル展示を計画している。
 取り組みを進める整備局の原田佐良子筑後川河川事務所片ノ瀬出張所長は「今回のような現場見学を含め、今後も交流し、両者のネットワークを強化していきたい」としている。
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