【里山再生】望月環境相らが石坂産業の地域開放型交流プラザを視察

望月義夫環境相、柴山昌彦衆院議員、環境省幹部らが9日、建設系産業廃棄物リサイクル事業と里山再生事業のトップランナー企業として注目を集める石坂産業(埼玉県三芳町、石坂典子社長)を視察した。周辺環境に徹底的に配慮したリサイクルプラントや地域開放型交流施設として開館準備を進める「三富今昔村くぬぎの森交流プラザ」など、同社の取り組みを石坂社長が説明した。

　案内した石坂社長は「環境省の『体験機会の場』に里山公園の花木園が認定され、地域や学校、企業などから多くの見学者が訪れるようになった。廃棄物処理業者という難しい立場でありながら、こうした取り組みで成果を出すことができ、1つのモデルを示すことができたと思う」と説明した。独自技術で約95%のリサイクル率を誇るプラントを見て回った。
　続いて今秋オープン予定のくぬぎの森交流プラザを見学した。同施設は環境活動を考える場、多世代が活用できる新たなコミュニティー空間として計画され、国内のみならず世界に発信する場を目指す。地域に根ざした民間企業が実施する地域貢献の意義について石坂社長が説明し、望月大臣らは熱心に耳を傾けていた。
　同社は敷地管理総面積約16.6haを活用し、武蔵野の原風景の雑木林が残る地域固有の里山再生事業に取り組んでいる。年間8000人を超える見学者が、工場のほか敷地を活用した「花木園」を訪れる。これまで、茂木敏充元経済産業相、上田清司埼玉県知事、中南米・カリブ地域10カ国の大使らも見学した。

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