日本構造家倶楽部(播繁会長)は8月28日、東京都品川区の東京デザインセンターで第10回日本構造デザイン賞授賞式・記念講演会を開いた。冒頭、播会長は「構造と科学技術、デザイン・アートが融合した作品を望んできたが、ことしは非常に近い形でできたと考えている」とあいさつした。写真は同賞を受賞した柴田育秀氏(ARUP)。
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受賞者の桝田洋子氏(桃李舎) |
同賞を受賞した柴田育秀氏(ARUP)は作品の「Ribbon Chapel」について、計画書のスケッチを見て「らせんの建築を造りたい。らせんだけで構造を成立させたいと強く思った」とプロジェクトとの出会いを振り返った。同じく受賞者の桝田洋子氏(桃李舎)は作品の「行橋の住宅(JUUL House)」が、J型とU型のコンクリート梁の構造体で「建築確認申請を通すため、事前に確認検査機関を回ったが、理解してもらうのが難しかった」と当時の苦労を語った。
日本構造デザイン賞松井源吾特別賞に選ばれた横浜国大の石井一夫名誉教授は「膜構造デザインの材料・設計法に関する永年の業績」が評価された。
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