東大大学院総合文化研究科広域科学専攻の舘知宏助教、米国のジョージア工科大のグラウシオ・ポーリーノ教授、イリノイ大学工学部大学院生のエフゲニ・フィリポフ氏の研究グループは折り紙の数理を活用し、変形可能な柔らかさと構造的な固さが両立する折り畳み構造を開発した。
折り畳んで収納したシート材料を必要に応じて3次元に展開してきた従来の手法と異なり、折り紙に基づく筒型構造を特定の方法で組み合わせることで折り畳みに必要な力はほぼ変化しないまま、変形に対する剛性を大幅に向上した。展開時には従来の100倍の固さを持つ構造物になる。
この構造的性質は形状によって実現しているため、可動式屋根や折り畳める建築といった巨大なスケールにも活用できるほか、ロボットの稼働機構や航空宇宙分野の展開構造物など今後のさらなる応用の可能性がある。
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