2016/12/06

【AAF】高松伸氏「学生時代はとにかく見て感じなければ」 建築レクチュアシリーズ


 NPO法人のアートアンドアーキテクトフェスタ(AAF)は2日、大阪市北区のグランフロント大阪ナレッジキャピタルで建築レクチュアシリーズ217を開いた。建築家の高松伸氏が建築に対する思いや今後の展望を語った=写真。

 イベントの冒頭、これまでの歩みを紹介するビデオが流れた後、モデレーターで建築家の平沼孝啓、芦澤竜一両氏とともに登壇した高松氏は、京大在籍時の卒業設計作品「医療都市」を紹介し、「いまの学生は卒業設計を後輩に手伝ってもらうようだが、当時は周りみんながライバル。他人にひと目も見せるわけにはいかなかった」と振り返り、「22-23歳のころの何にも染まっていない作品。いまだにこれを越えることができていない」と語った。

芦澤竜一氏

 続いて、近年の台湾での活動を紹介し「台湾では、ディベロッパーがまず建築家の売り込みをし、価値が高まったところでマンションを販売する。日本はもっと若手の建築家にチャンスを与えるべき」と話し、最新のプロジェクトも特別に披露した。
 今後の展開については「人が知り得るものをいきなり超越する、宗教をしのぐような建築がつくりたい」と力説。「自分の処女作を越える作品をつくるまで、建築はやめられない」と締めくくった。
 来場者から投げかけられた「学生時代にやっておくべきこと」の質問に対しては、「逆にやってはいけないことは、よく寝ること。とにかく起きていろんなものを見て感じなければならない」とアドバイスした。

平沼孝啓氏

 建築レクチュアシリーズ217は、AAFが2010年から開催している対談イベント。若手、中堅、ベテランの建築家を招き、2カ月に1回、午後7時から開催している。今月は2回開くことになっており、次回は22日。安藤忠雄氏が登場する。参加申し込みはホームページまで。
 
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