TOTOに入社して勤続11年目のことし、2カ月にわたるディベロッパー向けマンション提案会のプロジェクトリーダーを任された。
プレッシャーもあったが、お客さまが思わず前のめりになるような提案ができた時には「疲れも吹き飛ぶ」と表情を和ませる。写真右から2人目が中島さん。提案会に携わった先輩や仲間 と
チーム内の上下関係は厳しくなく、メンバーが自分の担当領域の立場ではっきりと意見を言ってくる。とりまとめ役としての苦労も味わった。
世の中の多様な年代・国籍・身体状況の人に配慮し、ユニバーサルデザインを目指しているTOTOでは生活に密着した製品をつくり、売り込むために「働く一般男性」以外の意見も大切にしている。社内では早くから女性の積極登用が進められた。特に使い手目線が生きる営業部門には女性社員が多く、中島さんも「異例の出世」というわけではない。一人の働き手として等身大で頑張っている。
所属する設備営業第一課もバラエティー豊かな人材構成だ。6人のうち4人が女性。親と同居の独身者や単身ひとり暮らし、DINKS(共働きで子どもを持たない夫婦)など多様な生活スタイルの人材がそろう。自身は入社後3年間、四国で戸建てルートセールスを手掛け、大阪ではさらに4年、非住宅向けの営業を経験した。8年目からマンションディベロッパーを手掛け今回初めてチームをまとめる責任ある立場を任された。
マンション提案会ではディベロッパーに向けて、TOTOの考える消費者像と、それに呼応する住宅設備を改めて説明する。準備段階からマーケティング、開発、ものづくりのチームとやりとりし、大勢を巻き込んで提案を練り込んだ。「いろいろな人に動いてもらう責任を感じた」
営業提案に答えはない。メンバーと組み立てた企画が顧客の心に響くよう、日々努力を重ねると肝に銘ずる。
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