2016/12/13

【阪急夙川駅】“フランス風”で活性化提案 関西圏屈指の「住みたい街」でまちづくりを考えるシンポ





 阪急夙川駅(兵庫県西宮市)周辺のまちづくりを考えるシンポジウムが10日、同市のカトリック夙川教会であった。佐野吉彦安井建築設計事務所社長ら建築関係者を含む地元の有志が、駅前周辺の活性化について話し合った=写真。

 「夙川駅前のまちづくりを考える会」の主催で、関西圏屈指の「住みたい街」と知られる同地区の玄関口として、新たなにぎわいづくりや将来像を考える機会にしようと企画された。はじめに西宮市の清水裕文都市計画部長が、地区の歴史と都市整備の歩みについて概略を説明。その後は地元在住のパネリストによる意見交換に移った。
 パネリストのうち、津島光近畿大准教授は「夙川にはパリのイメージがある」と述べ、文化的な雰囲気を生かしながら、少子高齢化社会のなかでも長く住めるまちを目指すべきだと強調した。
 安井建築設計事務所の佐野社長は、駅前から同教会にかけての路面をインターロッキングで舗装したり街路灯を設置するといった具体的なアイデアを披露。1932年完成の同教会を軸とした「フランス風の味付け」で戦略的にイメージを改善し、駅前再生の機運を盛り上げていく必要性も指摘した。
 そのほかのパネリストからは、地域の自然環境を生かすべきといった意見や、駅前にある再開発ビル・グリーンタウン(77年完成)を再々開発すべきといった声もあった。
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